まちの政治家は、こんなことしてます


2009年9月28日(月)のフジノその2
● 第7回就労支援ネットワークフォーラムが10月3日開催されます

 今夜は、NPOアンガージュマンよこすかに集まって
 10月3日に開催されるフォーラムについての打ち合わせでした。

 実は、もう今週末になってしまったのですが
 10月3日(土)に汐入のベイサイドポケット(芸術劇場の中ホールです)で
 フォーラムが開催されるのですね。

 正式な名前は『第7回就労支援ネットワークフォーラム』です。

 しかも、フジノも何故か講師として参加することに...。

 他の講師の方々は、なんとこのお2人です。


 ・阿瀬川孝治さん(汐入メンタルクリニック院長)。

 ・小林正稔さん(県立保健福祉大学・教授)



 阿瀬川先生や小林先生というこれだけ強力な存在がいれば
 フジノが講演する必要なんて全く無いと思うのですが...。

 夏にフジノはひどく高熱が出て
 うわまち病院に行ったのですが

 その帰り道、親しくしていただいている
 アンガージュマンよこすかの理事長さんにフォーラム参加を依頼されて、
 どうにも断りきれなかった、というのが
 ウソ偽りのないフジノの真相です...(涙)。

 今夜の打ち合わせを終えた今、
 ますます自らの力不足を感じて、参加することに不安が...。

 フジノに与えられた講演タイトルである

 『市議会議員が感じる、生きづらさを抱え傷つき倒れる若者とは』

 って、とても難しいです。

 フジノは、人は誰もがみんな違うものだと信じていますから、
 『若者』というくくりで人間を見たことがありません。

 だから、『若者』分析、というものをしてみようと思うと
 すぐにフジノの脳みそは思考停止してしまいます。

 僕が出会った人々のうち、
 若い人々(いくつが若いのだろうか)を何人かイメージしてみても、
 そうした方々をひとまとめに論じることはできない、と強く感じています。

 すでにお2人の講師は、パワーポイントもまとめておられるようでして
 かたやフジノは語るべき言葉を全く今もって何も持っていません(涙)。

 「フジノさんが話すのを聴けるのが楽しみです」

 という複数の市民の方の声を頂いたのですが
 フジノは今、語るべき言葉を何も持っていない状態です。

 だから、あらかじめ。

 参加して下さるみなさま、お2人の講師は素晴らしい方々です。
 どうかお2人をお目当てにフォーラムにいらしてください。

 決算議会の開催中ですから
 今、フジノの脳みそには決算のことしか浮かばない上に

 あと数日でどんなことをみなさまにお話しできるようになるか
 とても不安でいっぱいです。

 すでにあらゆるメディアで開催が広報されていて
 もはやフジノは逃げられない状況ではありますが

 もう1つ、これはこころの深い部分からの本音なのですが、
 今、僕は市民のみなさまに語るべき言葉が何もありません。

 もともと自らの体験以上のことを話せる性格でもありませんし、
 若者像をひとくくりに語れる性格でもありません。

 だから、フジノは与えられたテーマとは
 全く違う内容を当日は勝手に語る可能性がとても高い、と
 あらかじめ、お伝えいたします。ごめんなさい!


● フジノの県議選出馬というデマについて

 もはや市長選挙も総選挙も終わりましたし、
 もうフジノはマスメディアに出る必要も無くなりました。

 雨宮処凛さんにしていただいた取材をラストに
 今後しばらくマスメディアとフジノは接触を絶つことを決めています。

 同じく、講演活動についても
 12月に某大学でお話しするのを最後にして
 もうやめようと決めています。

 理由は2つあります。

 1つ目は、政治家フジノの役割はもう終わったと感じるから。

 2つ目は、そう感じる今、フジノが語るべき言葉がもう見当たらないから。


 あと1年半の政治家としての残りの任期は、
 とにかく自殺予防対策と福祉政策の推進に全力を尽くしたい
 と考えています。

 そうだ、良い機会だから
 今こそハッキリと書いておかなければ。

 次の県議会議員選挙にフジノが出馬する

 というウワサを流している人(誰なのかも知ってます)がいますが、
 それは意図的なデマであって、悪意あるウソです。

 フジノは県議会議員選挙には出馬しません。

 すでにお会いする機会があった記者クラブの各社には、
 100%デマだと伝えました。

 フジノの性格を知っている人ならば
 もともと笑い飛ばすであろうこのデマですが、
 あまりにもいろいろなところで語られていることにショックです。

 フジノには、県議会でやるべき仕事がありません。

 そこにやるべき仕事が無い以上、
 挑戦する理由もありません。

 1度しかない僕の人生は、
 やるべきではないことに使いたくありません。

 だから、このデマを信じないで下さい。

 デマにふりまわされる時間の余裕があるほどに
 人生は長くありません。



2009年9月28日(月)のフジノその1
● 特別養護老人ホームの待機者を減らす為に/介護保険運営協議会へ

 今日は『介護保険運営協議会』を傍聴しました。

 この協議会は横須賀市の高齢者福祉の在り方を定めていく機関です。

 しかし、実態を言えば、『形式』だけの機関に過ぎません。

 ほぼ全ての内容は、事務局である横須賀市が作りますし、
 議事に対して協議会メンバーの質疑はほとんどありません。

 (このメンバーに対しても毎回、出席報酬が税金から出ています。
  本当にもったいない、ムダなのではないかとフジノは考えています)

 傍聴者もフジノの他にわずかに1〜2名いるかどうかで、
 この協議会をチェックすべく
 毎回傍聴しているのはフジノだけです...。

 もちろん市議会の審議はあるとは言えども
 こうしてこのまちの高齢者福祉はノーチェックで決まってしまいます。

 現在の仕組みにフジノは強い疑問を感じています。


 (今日の協議会のプログラム)


 さて、本題に入ります。

 高齢の方々の福祉に限らず、
 あらゆる福祉は今、
 施設に入所するのではなく、
 住み慣れた地域で暮らし続けられる在り方こそ求められています。

 しかし、福祉政策を推進する政治家としてフジノは
 冷静に今の横須賀市の高齢者福祉を分析する限り、

 わがまちの特別養護老人ホームの待機者を減らす為には
 入所施設である『特別養護老人ホーム』を増やすしかない


 という結論です。

 『施設』=『悪』という考え方は
 確かに分かりやすいのですが
 より現実的な立場にたって、フジノはこの結論に至りました。

 また、待機者を減らすことは
 吉田市長のマニフェストにも明記されています!

 しかし、今回の協議会を傍聴した限りでは
 吉田市長が現在の方針である限り、
 大きく待機者を減らすことはムリだ、とフジノは受け止めました。


● 特別養護老人ホームの増設は実現するか?

 さきの本会議でフジノは吉田市長に対して

 ・蒲谷前市長の時代に作った現在の第4期計画を見直して
  特別養護老人ホームをさらに増やすべきだ

 と提案しました。

 けれども市長はその提案を否定して、

 ・蒲谷前市長が作った第4期の高齢者保健福祉計画について
  特別養護老人ホームを増やす見直しはしない

 と答えました。一方で、吉田市長は

 ・ただし、蒲谷前市長の策定した第4期計画を確実に実行してみせる
  (特別養護老人ホームは、H23年度中に300床増やす)

 との答弁を行ないました。

 しかし、フジノはこの答弁の実現性にさえ
 かなり疑問を持っています。



 今日の協議会での報告は、次のとおりでした。


 <これまでの流れ>

 6月16日:『公募説明会』を開催、62事業者が参加した。

 8月28日:『1次締め切り』、7事業者が応募した。


 説明会には62ヶ所もの事業者が参加してくれたにも関わらず、
 実際に応募した企業がたった7事業者しかいませんでした。

 62事業者→7事業者へ減少

 では、とても不安になります。

 これだけ減ってしまった理由をフジノが
 複数の介護カンケーの事業所にヒアリングすると

 「横須賀市が施設整備に出してくれる『補助金』が
  1床あたりわずか200万円しかないが、
  この条件では、あまりにも厳しい。
  これでは特別養護老人ホームをオープンしても採算が取れない」

 ということでした。

 また、補助金額の設定理由を
 たびたび長寿社会課にヒアリングしましたが

 「すでに横須賀市ではこの補助金額の設定で、
  介護老人保健施設(ろうけん)を建設した事業者がいます。

  財政難の今、これ以上、特別養護老人ホームの 
  補助金額を上げることはできません」

 とのことでした。

 県内他都市の補助金額は横須賀よりも高いまちが多く、
 確かに横須賀市の設定は「かなり低い」とフジノは考えています。

 ですから、このような設定では、
 応募する事業者が少なくなるのも仕方がありません。

 蒲谷前市長時代につくられた計画が実現できなかった
 その答えは、このように事業者に厳しい実態だったからです。

 計画が実現できなかった、という状況が
 前市長時代からほとんど改善されていない、という現実を
 吉田市長は知っているのでしょうか?


 <今後の流れ(予定)>

 10月30日:『最終審査書類の提出』

 12月中:審査会を開催して事業者を選定する

 来年3月:市議会に予算案を提出する

 来年4月以降:予算案が議決されたら
         事業者は入札・建築確認申請等を行なって工事着工へ

 H23年度中:竣工、オープンへ


 次の協議会は、12月に開催される予定ですが
 まずは10月30日までに最終審査書類の提出があります。

 果たして、300床増の為の事業者は
 本当に選ばれるのか。

 ただし、特別養護老人ホームの300床増を実現しても、
 待機者数は2000名です。解消には全く至りません。

 しかし、蒲谷前市長の作った数値目標である300床を
 何としてもまず実現しなければなりません。

 マニフェストを実現する為にも
 吉田市長の強いリーダーシップによる現実的な対応を望みます。



2009年9月25日(金)のフジノその2
● 久々に激しく怒られて、気持ちよかった!/福祉政策とフジノ

 今日は、神奈川大学大学院で福祉政策を研究しておられる
 A教授と意見交換をする機会がありました。

 そこで、激しく批判をされました。

 「その程度の認識しかなくて
  福祉政策に取り組んでいるなんて甘いとしか言いようが無いです」

 とか、

 「人権に対する理解が浅すぎると思います」

 とか、

 「自殺対策だけに関心が集中しすぎて
  あなたはあまりにも視野が狭すぎると思います」

 とか、それはもう本当に「そこまで言うか」というくらいに
 ボロクソに言われまくった45分間でした。

 でも、そこまで一方的に批判されても
 フジノはとてもうれしかったです。

 金銭的な理由からフジノが大学院を離れて、
 まもなく2年間が経ちます。

 (正式に退学したのは今年ですが、その前年から
  1年間、休学していました)

 在学中に尊敬する恩師から学ばせていただいた
 「いつも研究者として自分に厳しすぎるほどに厳しく在るべき」
 という姿勢が

 最近のフジノからはすっかり失われているのを
 自分でもつくづく感じていたからです。

 この1年間はひたすら選挙に追われて
 福祉政策に取り組んできたと自信をもって言えるかと尋ねられたら
 すなおに「ノー」としか答えようがありません。

 世間の多くの方々は
 新しい市長と新しい国会議員の誕生に尽力したことをもって
 フジノのことを認めてくれます。

 しかし、福祉政策を専門家として研究しておられるA先生にとって
 選挙でフジノがどれだけ全力を尽くそうが
 そんなことは
 全くカンケーないのです。評価できないのです。

 徹底的に、福祉に取り組まなければ
 フジノが評価してもらえることはありえないのです。

 そして、フジノ自身は、この基準で
 しっかりと活動していると評価されるようになりたいです。

 今年1年間の目標は、新しい横須賀を生み出すには
 新しい市長と新しい国会議員を誕生させることだった訳ですが

 それが達成された今、もう1度、必死になって
 福祉政策に取り組もうと感じました。

 A先生、厳しいご批判の数々をありがとうございました。
 福祉政策への取り組みが先生に評価していただけるように
 全力を尽くします!

 ●

 と、言いつつも、帰り道、じゃっかん涙目になっている
 フジノなのでした(苦笑)。
     ↓


 がんばろう。



2009年9月25日(金)のフジノその1
● 市長記者会見の様子が報道されました

 昨日の吉田市長・記者会見の様子が、複数の新聞で報道されました。

 朝日新聞の見出しは『トップ率先、巻き返し』です。
 この見出しの通りになるといいなとフジノは強く願っています。

 (200年9月25日付・朝日新聞)

 (200年9月25日付・神奈川新聞)
                   

● 新しい広報体制を立ち上げる必要性について

 今回の記者会見が
 2社(朝日、神奈川)にしか報じられなかったことは
 とても残念です。

 けれども、すでにフジノが本会議で市長に対して述べたように
 選挙の時のお祭りさわぎは終わったのです。

 マスメディアが選挙のように
 一挙手一投足を報じてくれるようなことは
 日常に戻った今はもうありえません。

 今後はしっかりと『コミュニケーション戦略』をもって行動しなければ、
 マスメディアにも報道してもらえませんし、市民のみなさまにも情報が届きません。

 かねてからの提案どおり、広報機能の徹底強化が不可欠です。

 現在の広報課は民間企業へ研修に行ったりと
 常にみずからレベルアップをはかっていてとても評価できるのですが

 フジノとしては、現在の体制を変えて
 役割そのものを見直して人員も増加すべきだと考えています。

 広報課という1つの『課』ではなく、
 コミュニケーション戦略を専門に行なう為に『部』への拡充を提案しています。

 つまり、『広報部』です。

 例えば、吉田市長のマニフェストには
 『広報よこすか』の全面的な改訂が掲げられていますが

 現在の体制のままでは、全ての市民のみなさまに
 必要な情報を必要な時に的確にお届けするのは難しいと感じます。

 全国どこのまちでも広報紙は1種類しかなくて
 全ての年齢層が読めるようなあまりにも無難なものになっています。

 けれども、全ての年齢層を対象にしたものは、
 誰も読まないものになってしまう恐れがあります。

 10代が読む紙面と、60代以上が読む紙面が同じではダメなのです。

 『広報よこすか』はタイトルも含めてゼロベースで見直し、
 本当に1種類だけでこのままいくのが良いのかも含めて検討すべきです。

 (フジノ案は『年代別』の『複数』のペーパーにし、紙ベースだけでなく
  携帯サイト、インターネット、YouTube、Twitterなどのあらゆる媒体を活用しながら
  紙ベースのものについても配布方法を複数の方法で行なうべきだと考えています)


● 報じてもらえなかったけれども大切な取り組み/障害者支援施設等の物品等の随意契約を促進

 新聞報道ではとりあげてもらえなかったのですが
 昨日の記者会見では他にも大切な発表がいくつかありました。

 フジノが最も注目していたのは、こちらです。


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 障害者支援施設などとの随意契約を積極的に進めます
   〜障害者支援施設等の物品・役務の一覧表を作成〜


 市では、障害者支援施設などと随意契約を積極的に進めるため、
 「障害者支援施設等の物品・役務の一覧表」を作成しました。

 今後、一覧表を市役所内の各課などに配布し、
 積極的に随意契約をするよう呼びかけます。

 この取り組みは、世界的な不況の影響で、
 企業などから障害者支援施設などへ発注する仕事が減ったため、
 市役所の業務を障害者支援施設などに発注してほしいとの
 障害者団体からの要望に応えるものです。

 また、地方自治法施行令の改正により、
 障害者支援施設などと市役所などの行政機関との随意契約が、
 それまでの物品に加え、役務でも可能になったことで、
 受注機会の増加が期待できます。


 1.一覧表の内容

 障害者支援施設などで受注できるものを、
 「役務」「行事の記念品」「会議等の茶菓子・弁当」「オフィス用品」
 「個人で注文できるもの」の5つの項目に分類し、
 各施設などの連絡先を五十音順に並べました。


 2.期待される効果

 (1)障害者にとっては、作業量が増えることにより
  工賃のアップが期待されます。
  また、作業(仕事)という社会参加をすることで満足感が得られます。

 (2)障害者施設などとの連携を図ることで、
  市の職員の障害に対する理解が深まり、
  「こころのバリアフリー」を推進することにつながります。


 3.今後の見通し

 (1)年度末に各課の発注状況を確認します。
  今回の取り組みの問題点の洗い出しを行い、より効果的な取り組み方法に修正します。

 (2)市の取り組みを踏まえ、市内の行政機関や民間企業などに協力を依頼します。


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 こうした1つ1つの取り組みも
 市民のみなさまにぜひ知っていただけるように
 フジノもさらに努力していきます!


 


2009年9月24日(木)のフジノ
● 吉田市長、マニフェスト「すぐやる」を2つ実現!/記者会見で発表

 今日開催された定例記者会見で
 吉田市長は新たにスタートする複数の取り組みについて発表しました。

 (記者会見での質疑応答はこちらをご覧下さい)

 マニフェストとは市民のみなさまとの『契約』であり、
 その実行を強く求めているフジノにとって

 今回の吉田市長の発表は
 とてもこころまちにしていたことでした。

 マニフェスト区分『すぐやる』が2つ、実現することになりました。

 区分『すぐやる』のものはどれも予算規模も小さくて
 派手さも無くて地味なものが多いので

 今回発表した2つも、きっと決して大したことがない
 『ささやかなこと』に見えるかもしれません。

 でも、これらを実現しつづけることは
 ものすごく労力が必要なものです。

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 まず第1に、『市長へ直通!目安箱』です。

 名前のとおりで市民のみなさまからのお手紙を受け取る為に
 今日の時点では「ただ箱を置くだけ」に過ぎませんが

 10月1日のスタートからは
 頂いたお手紙を誰よりもまず最初に『市長・本人』が読みます。

 これまでも『市長への手紙』というシステムがありましたが
 実際には、沢田市長時代も、蒲谷市長時代も、
 ほぼ読んでいませんでした。

 (沢田市長は読んでいないことをフジノに議会で答弁しています)

 仮に市長本人が目を通すことがあったとしても
 担当部署である市民部が
 その手紙の内容に応じて各部署へふりわけて
 市民の方々への返事を書いた、その後の時点のことでした。

 しかし、吉田雄人は全てのお手紙を最初に自分が読むのです。

 これはカンタンそうに見えて、
 ものすごく大変な作業です。

 もちろん、読んだら読みっぱなしではありません。
 必要だと判断すれば、改善や対応を各部局に指示することになります。

 したがいまして、これはマニフェスト区分「すぐやる」なのですが
 実際には区分『4』または区分『長』にあたります。

 つまり、吉田雄人が市長である限りは
 ずっと本人が市民のみなさまからのお手紙に必ず目を通し続けて
 必要な対応を取り続けるからです。


 マニフェストX(P16)

 2 市民活動を活性化します。

 (5)市長に何でも言える「目安箱」を設置します。→実現(10月スタート)


                            

 つづく第2は、『市長と車座での語り合い』です。

 今回は、あらかじめテーマが決まっている上に
 しかもそのテーマが『基本計画』とカタいものについてなので

 市民のみなさまにとって、率直に魅力あるものでは無いと思います。

 でも、だからこそ、車座でのタウンミーティングの
 第1回目のテーマにふさわしいかもしれません。

 市長自身が車座のまんなかで、司会も行なう予定です。

 例えば、原子力空母の母港化問題や、美術館建設みなおしなど、
 市民のみなさまの関心をもともと強く引くテーマであれば

 市側が大きな広報をしなくても、
 たくさんの市民の方々が集まって下さるでしょうし
 会場でも活発な意見がたくさん出ることでしょう。

 けれども、基本計画のように
 毎日の暮らしにどんな影響があるのか全く見えてこないけれども、
 行政としては大きな意味を持っている、というようなテーマを

 いかに市民のみなさまに関心を持っていただけるようにするか。

 それこそまさに膝をつきあわせて
 雄人がしっかりと想いを伝えることによって
 市民のみなさまにも理解していただけるのかもしれません。


 マニフェストZ(P18)

 2 市民との話し合いは、「車座」で行ないます。

 (1)真の意味での対話をするため、市民と「車座」になって、
  ひざを交え、胸を開いて話し合います。→実現(10月スタート)




 市長は10月中旬から下旬にかけて
 ほぼ毎日、市民のみなさまのもとへうかがいます。 

 スケジュールは以下の通りです。

 第1回・西行政センター(定員300人)
      10月15日(木)19時〜20時30分

 第2回・北下浦行政センター(定員300人)
      10月16日(金)19時〜20時30分

 第3回・久里浜行政センター(定員240人)
      10月17日(土)13時30分〜15時

 第4回・浦賀行政センター(定員250人)
      10月21日(水)19時〜20時30分

 第5回・大津行政センター(定員150人)
      10月22日(木)19時〜20時30分

 第6回・ヴェルクよこすか6階ホール(定員200人)
      10月26日(月)13時30分〜15時

 第7回・逸見行政センター(定員150人)
      10月27日(火)19時〜20時30分

 第8回・田浦行政センター(定員300人)
      10月28日(水)19時〜20時30分

 第9回・追浜行政センター(定員198人)
      10月29日(木)19時〜20時30分

 第10回・衣笠行政センター(定員100人)
      10月30日(金)19時〜20時30分

 第11回・総合福祉会館5階ホール(定員450人)
      10月31日(土)13時30分〜15時

 *参加は誰でも自由です。
 *保育(1歳以上の未就学児)希望者は、
   開催日3日前までに電話で下記担当へお申し込みください。
   (会場の都合上用意できない場合もあります。)

 *各会場とも手話通訳があります。
 *車での来場はご遠慮ください。

  (担当:都市政策研究所基本計画担当046(822)8330)


 フジノも予定が合う限り、会場に行くつもりです。

 ぜひみなさまのお越しをお待ちしております!



2009年9月23日(水)のフジノ
● 2時間半の激しい議論、平行線のまま

 3日前に書いたフジノの活動日記
 市民の方々の中に、
 賛否両論の感情で受け止められています。

 もっとも、フジノに対して頂くメールのほとんどは
 「フジノの想いは理解できる」というもので
 否定的な意見はありません。

 一部の方にどうも誤解があるようですが

 この3日前の活動日記を書く前から
 もともと決まっていたスケジュールとして
 今夜、吉田市長と2人きりでお会いすることに決まっていました。

 3日前の日記を書いたから会うのでは無く、

 美術館問題の今後について
 「今のままではあまりにもおかしいではないか」と

 吉田市長に直接に申し上げる為に
 セッティングした場であって

 一部の市民の方の期待を裏切って申し訳ないのですが

 『笑顔で和解に向けて話しあうような気持ち』は
 最初からフジノにはありませんでした。

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 4年前、木村正孝さん(前市議)が市長選挙に立候補して下さった。

 まだフジノも雄人も政治家になって2年しか経っておらず
 あまりにも実力不足だったけれど、

 このまちの危機に対する『憂いの気持ち』だけは
 誰にも負けない2人だったと信じている。

 そんな僕たちの、
 行動力は足りないけれども
 はちきれそうに強い想いを見かねて
 木村正孝さんは立候補を決意して下さった。

 率直に、僕たちのかわりに立候補をして下さったのだと
 今になってハッキリと分かる。

 フジノにとって、『政治家としての父』は
 木村正孝さんであり、その想いは何年たっても変わらない。

 『このまちの改革』という名前の家族があるならば
 その父親は木村さん、
 長男はフジノ、
 次男が吉田雄人、という感じだ。

 正しさの為ならば身体を張るし、鉄砲玉にだって喜んでなる、
 感情的で血の気が多い長男・フジノと

 クリーンで、いつも冷静、論理的かつ合理的な
 血統の良い正統派の次男・雄人と

 そんな風にイメージが全く正反対でケンカの絶えない2人を
 いつも笑顔で父が見守っていてくれた。

 僕らは、そんな感じだ。



 4年前、僕たちは必死に市長選挙を闘った。

 しかし、木村さんを勝たせることができなかった。

 木村さんは最高の候補者だった。
 敗因は僕たちの力不足だった。

 僕たちに力が足りなかったせいで、
 僕たちが未熟だったせいで、

 木村さんは政治の世界を去らねばならなかった。

 本来ならば、木村さんには成すべき仕事が
 まだまだたくさんあったのに...。

 もしも木村さんが政治家のままで居てくれたならば
 もっともっとたくさんの市民の方々が
 救われたはずだったのに...。

 払った犠牲は、本当に大きかった。

 だから、あの日、僕たちは誓った

 誰もが希望を感じることのできるまちへと改革すること、
 それが僕たちの誓いだ。

 たとえ会派がバラバラになろうと、
 たとえ肩書きが変わろうと
 たとえ時間が経とうと

 少なくとも僕はそう信じていた。

 そう信じていたのは、僕だけだったのか?

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 現状を打ち破るべきだ。

 僕たちは、市長選挙で市民のみなさまと契約を結んだのだ。
 市民のみなさまとの契約である
 マニフェストを
 今すぐに実行していかねばならない。

 ちゅうちょなんかしている暇は無い。
 調整に時間をかけている暇も無い。

 マニフェストをもりこんだ来年度予算案をしっかり作る為にも
 何よりも今は副市長を
 一刻も早く選ばねばならない。

 可能な限り早く財政危機を克服しなければならない。

 そして、市民のみなさまが実感のできる幸せを得られるように
 政治と行政が全力でサポートしなければならない。

 2時間半も話し合って、何の着地点も見えないままに
 僕たちはどこに向かおうとしているのか。

 ゴールは1つしかないのに。

 僕はあの日から何も変わったつもりは全く無い。
 目的を見失なったつもりも僕には全く無い。

 雄人よ。
 今こそ、僕たちは誓いを果たすべきだ。

 マニフェストの完全なる実現、これが唯一の回答であるはず。
 それ以外、答えは無いだろう?



2009年9月22日(火)のフジノ
● 雨宮処凛さんのコラムにフジノが.../週刊金曜日9月19日号

 人生というものは本当に不思議なもので

 かつては、一部上場の業界1位の映画会社で
 大好きな映画を仕事にして
 他人にうらやましがられる華やかな仕事をしていたはずの僕が

 今では、どれだけ徹夜して必死に働いたとしても
 誰からも褒められることもなく誹謗中傷ばかり受ける
 他人からただ嫌われるだけの政治家という仕事に転職をしてしまった。

 あまりにも多くの人々が今この瞬間も苦しんでいて
 助けの叫び声をあげていて、だけど手を差し伸べる人はあまりにも少なくて

 そんな世の中をいつも憎みながら
 斜めに見ているフジノが

 ある日、マスメディアの向こう側で
 全国レベルの闘いを繰り広げている同じ世代の素敵な女性に
 取材をしていただいて

 さらにある日、リスペクトしている雑誌に
 自分の名前が載っているのを見つけて

 「なんだか人生は悪いことばかりでも無いのかもしれない」

 と、少しだけ感じることができた。

 でも、またすぐに現実は目の前に戻ってくる。

 世の中はシルバーウィークで楽しそうだけれども
 政治家フジノは朝から晩までひたすら働いている。

 せっかく勇気を出してフジノに
 「死んでしまいたい」という相談をしてくれた方に

 公共機関が全てお休みな為に
 解決すべきいろいろな手助けもなかなかできずに
 非力な自分自身に嫌悪を感じ、右往左往し、
 眠れないままに明け方を迎える僕がいる。

 どうかこの連休だけは生き残ってほしい、
 乗り切ってほしい、と

 ただひたすらそのことだけを祈っている僕がいる。

 あまりにも非力だ。
 政治家はもっと働かなければいけない。


 (週刊金曜日・9月19日号『風速計』より)

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 『風速計』

 雇用の安定だけでは不十分


 雨宮処凛

 最近、神奈川県横須賀市議会議員の藤野英明さんとお会いした。
 ある雑誌で取材させて頂いたのだ。

 私のひとつ上、一九七四年生まれの藤野さんが
 議員を志したのは二八歳。

 それまで会社員だった彼の人生を変えたのは、
 精神の病気を抱える恋人の自殺だったという。

 藤野さん自身もうつとパニック障害を抱えている。

 そうして当選した藤野さんは、
 横須賀でさまざまな自殺対策や精神疾患を抱える人々のための
 制度を作り上げてきた。

 彼の話を開きながら、
 その少し前に話を聞かせてもらった「派遣村」の
 元村民の方のことを思い出した。

 三年間、誰とも会わず誰とも話さず、
 崖の下で暮らしてきたという男性は私より年下で、
 ホームレス生活になったきっかけは「失踪」だったという。

 これだけ開くと「個人的な理由」に思えるが、
 その背景には家庭環境があった。

 親が精神疾患を抱え、かなり壮絶な毎日を送っていたのだという。

 子どもの頃には緊急避難として児童相談所の施設に入所し、
 学校に行けなかったこともあるそうだ。

 これは自分が取材してきての実感なのだが、
 ホームレス状態になっている人の中には
 もちろん「派遣切り」など失業が原因の人もいるが、

 このように複雑な家庭環境を抱える人も多いように思うのだ。

 安心して家で勉強したり学校に通える状況ではないことによって、
 どうしても就職の段階で不利になってしまうこともあれば、
 本人がPTSD(心的外傷後ストレス障害)の症状を抱えているので働けない、
 だけど親には頼れない、という状況もある。

 虐待があれば子どものうちは児童相談所などが対応してくれるが、
 成人してしまえばどこに頼っていいのかわからない。

 「貧困」問題は今、
 「雇用」の安定を求めることによっての解決が探られているが、

 こういった、一見「わかりづらい」事情によっての
 困窮者やホームレス状態の人が取りこぽされていかないか、
 それが心配なところである。

 また、精神疾患を抱える当事者の人がホームレス化してしまう事態も多い。

 当事者とその家族のための制度がもっとたくさんあれば、と
 改めて思ったのだった。


 (引用終わり)
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 雨宮さん、ありがとうございます。

 とてもあなたの素晴らしさには届かないのですが
 救えるいのちを守る為に、僕も必死にがんばります。


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