まちの政治家は、こんなことしてます |
2010年11月9日(水)のフジノその1 | |
● 神奈川新聞が報道してくれました!『焚火の村祭』と観音崎・青少年の村を存続する署名 焚火の村祭の様子を 神奈川新聞が報道してくれました! (2010年11月9日付・神奈川新聞より) 廃止検討の観音崎青少年の村 市民ら存続願い「村祭り」、署名運動でアピールも 来年3月の廃止が検討されている 県立観音崎公園内の野外活動・宿泊施設「観音崎青少年の村」(横須賀市鴨居)の 存続を願うイベント「焚火(たきび)の村祭」が このほど、同施設内で開かれた。 存続に向けた措置を取るよう市に求めた署名運動もスタートし、 初日の3日は約500人の署名が集まった。 イベントは、多くの市民に 同施設が存続の危機にさらされていることや 施設そのものの魅力に目を向けてもらおうと、 同施設を何度も利用したことがあるカフェオーナー鈴木宏治さん(34)ら有志が企画した。 音楽を流しながら野外に設けたたき火を参加者で囲み、 市内外から集まった協力者が カレーやたこ焼き、アクセサリーなどを販売。 このほか、芋掘り体験やアフリカの楽器の展示、音楽会なども行われ、 子どもから大人まで多くの参加者でにぎわった。 観音崎青少年の村は 1982年5月に開設。 管轄する県が今夏から横須賀市に移譲を働き掛けているが、 市は厳しい財政事情を理由に難色を示している。 鈴木さんは 「自然に恵まれたこの施設を失いたくない市民はたくさんいる。 市は財政難の一点張りでなく、 もっと市民の声をくみ取り県と交渉する姿勢を見せてほしい」 と話した。 今後も署名運動を続けていくという。 (服部エレン) ----------------------------------------------------------------- (引用おわり) |
2010年11月7日(日)のフジノ |
● 酉の市で元気をもらう/再びがんばる 11月といえば、『酉の市』ですね。 横須賀中央駅前にある諏訪神社では 三浦半島で唯一の『酉の市』がひらかれます。 今年も早いもので、この季節になったのですね。 東京・文京区での仕事を片づけて 『酉の市』が終わってしまう前になんとか横須賀に戻ってこれました。 3000円の熊手(これが1番安いのですね)を 今年も買うことができました。 毎年、同じ場所で、同じお店の方から、同じ値段の熊手。 でも、昨年は『家内安全』『商売繁盛』の2つのシールだったのですが 今年はさらに3枚目の『交通安全』まで貼ってくれました。 もちろん、今年も「よよよい!」をやってくれました。 きっぷのいいかけ声と火打石の切り火がすごくうれしいです。 「おにいさん、そのリボンは何?」 「シルバーリボンと言って、精神障がいや知的障がいや 高次脳機能障がいですとか発達障がいとか 脳についての障がいへの偏見を無くそうというリボンなんです」 「おにいさんはそういうリボンを付ける職業なんだろう?」 「はい、そうです」 「景気、本当に何とか良くしてくれよ」 「はい、少しでも景気が良くなるように 意味のある景気対策をうつように言い続けていきますね」 「おにいさん、本気でやれんの?」 「今すぐ景気が回復するのはあんまり期待できないのですけど 景気が悪くなっても自殺に追い込まれる人が増えない仕組みには 必ず変えていきます」 「ん?おにいさんと前も話したよな」 「はい、熊手、毎年同じお店で買ってます。 去年もここでした」 「そうか、おにいさんもがんばれよ」 ありがとうございました。 結果を出します。 必ず。 ----------------------------------------------- フジノは、景気回復への決意を口にすることはありません。 たとえ企業の業績が回復したとしても かつてのように働いている人みんなが潤うような意味での 景気回復はもうこの国に訪れることは無いと考えているからです。 それ以前に、もはやかつてのように 継続的に経済成長が起こるとは全く考えていません。 でも、失業率が上下しようとも自殺率が引きづられない 北欧のような国はいくつもあります。 そういう仕組みに変えていくことこそが 政治家としてのフジノの仕事だと考えています。 その為に、全力を尽くします。 そして、必ず結果を出します。 |
2010年11月6日(土)のフジノその2 |
● 誕生日は、みんなでお祝いしましょうね 今日のカフェトークは、土曜日の開催だったのですが いつものようにお昼ではなくて、夜に行ないました。 平日の夜、土日祝日の昼、という固定した時間帯では 参加できない方々がいらっしゃいますので これからもフレキシブルに曜日や時間帯を変えながら 参加したい方が参加できるようにしていきたいと考えています。 さて、今夜のカフェトークには 今日が誕生日の方と あさってが誕生日の方がいらっしゃいました。 カフェトークというのはいつも 事前の申し込みは必要ありませんので 当日になってみなければ 誰が参加するのかは全く分かりません。 でも、参加してくれた方が もしも「誕生日が近いんです」と教えてくれれば かなりの確率で(毎回ではありません) カフェ『RRROOM』からのプレゼントがあります! そして、政治家として 金銭や飲食物を絶対におごらないことにしているフジノからは こころからの『ハッピーバースデー』の歌を その場でお届けすることにしています。 たいていの場合、カフェトークの参加者の方々も一緒に歌ってくれて さらにほとんどの場合、カフェの他のお客さんも歌ってくれます。 こういうサプライズが本当にうれしくて カフェトークっていいなあ、と感じます。 「大人になってから誕生日を祝ったのは初めてです」 「誰かと誕生日を祝った記憶がありません」 「誕生日なのに予定も無くて1人で過ごすのはつまらないので ふと来てみたらこんな風にお祝いしてもらってすごくうれしいです」 これまでの過去数年間のカフェトークで 誕生日を祝われた方々からいろいろな感想を頂きました。 あなたの誕生日はいつまでも みんなからお祝いされるべきだ、とフジノは思っています。 自分の存在が世界中から受け入れられていない そんな風にフジノは しばしば自分自身がこの世界に存在していることに 強い違和感を抱くことがあります。 それこそ、 「人からも、犬からも、猫からも、世界中の景色からも 受け入れられていなくて、『世界』という写真の中に私はいない という感覚」(*) です。 自分の存在は受け入れられないのですが、 それでもこうやって1日ずつ生きていこうと感じることができるのは まわりの方々の存在のおかげだなあと すごく感じます。 自分自身のこうした疎外感というか 激しい違和感というものが 誤った感覚であることも『アタマ』では理解しているのです。 けれども、『感覚』としては逃れられないのです。 その逃れられない感覚から 救い出してくれるのが、まわりの人々の存在なのですね。 だから、僕にとって 目の前の誰かが存在すること(=誕生してきたこと)は 祝福されるべきことなのです。 もしも他者のことをこころから大切に感じることができたら いつか自分自身のことも大切に感じることができるように なれるのかもしれません。 -------------------------------------------------- ややこしいお話になってしまいましたが、 カフェトークはいつでも誰でも出入り自由の交流の場です。 気が向いたらどなたでも遊びにいらして下さいね。 (*) 『その後の不自由〜嵐のあとを生きる人たち〜』 上岡陽江著、医学書院、2010年、pp69−70より引用 今年読んだ本の中で素晴らしい本です。 |
2010年11月5日(金)のフジノその2 |
● シェルターフォーラムに参加しました 『神奈川県公衆衛生学会』午前の部が終わると 横浜・伊勢佐木長者町を大急ぎで出発して、東京・虎ノ門へ。 昨年10月に続いて、 『自殺のない社会づくりネットワーク・ささえあい』の主催によって 今年もフォーラムが行なわれました。 このネットワーク組織『ささえあい』は 代表を東尋坊の茂幸雄さんが、 事務局長を福山なおみさん(群馬医療福祉大学教授)が 務めています。 (フジノも『ささえあい』のメンバーです。 会費もありませんし、良い意味でゆるやかな組織ですので、 関心のある方はぜひメンバーになって下さいね) 今年のフォーラムのタイトルは、 『みんなが安心して暮らせる「シェルター」を考える公開フォーラム』 略して『シェルターフォーラム』です。 今年の参加者は約100人、 複数のメディアが取材に来ていました。 「シェルターって、DVや児童虐待からの一時避難所でしょ。 自殺対策とシェルターにカンケーあるの?」 と、フジノは尋ねられたことがあります。 そこで、「自殺対策にとってのシェルターとは何か」、 「何故このフォーラムが開かれたのか」について説明します。 パンフレットに記された福山先生による 『これまでの経緯と今回のフォーラムの開催趣旨』から 引用させていただきます。 (太文字はフジノが強調の為に付けたものです) ---------------------------------------------------- 『自殺のない社会づくりネットワーク・ささえあい』では、 人のつながりとささえあいを基本的理念として 3つのサブシステムを考え、 昨秋は、 自殺防止活動に取り組む人たち(ゲートキーパー)と 自殺を考えたが思いとどまった人たち(フォワード)と 生活を支え就労を支援する人たち(シェルター)とが集って、 『自殺多発場所での活動者サミット〜自殺のない社会を目指して〜』 と題してフォーラムを開催しました。 わたしたちは事前に、自殺多発場所と呼ばれる7箇所 (東尋坊、三段壁、足摺岬、天瀬ダム、青木が原、宮ヶ瀬ダム、錦ヶ浦)を 視察させてもらいましたが、 実践活動をしている人がいるところは 東尋坊、三段壁の2箇所でした。 そこに集ってくる人の多くの思いは、 自分に関心をもち、こころに寄り添い、支えてくれる人がいるからなのです。 しかし、自殺多発場所は、岩場に限ったことではなく、 自宅や納屋、松林、学校や職場、病院など わたしたちの暮らしの場であり、 言い換えれば 自殺多発場所は日本中どこにでもある ということになります。 今春、名古屋で自殺を思いとどまった人の暮らしを支え、 就労を支援する活動に取り組んでいる人たちが集って、 『シェルターネットワークフォーラム』を開きました。 シェルター活動は、 特別な場所で、 特別な人が、 特別のことをしているのではなく、 ささやかな暮らしの中に、人間が本来もっているケアのこころで、 隣人に気づかい、こころに寄り添うこと、 そして、つながり、ささえあう中に、 自分らしく生きているという実感がもてる、 そのものがシェルターなのではないかと思うようになりました。 シェルターは、自殺を思いとどまった人にとって 自殺企図を繰り返さないための見守りのできる <安全な一時的避難場所>であるとともに 人が生きるうえで重要な<安心できるこころの居場所>であったら と思います。 そこで、今年は、みんなが安心して暮らせる「シェルター」をテーマに、 自殺のない社会を目指して、 わたしたち一人ひとりができることを考えるフォーラムを 開催することにしました。 「安全」・「安心」を兼ねた広い意味での「シェルター」について、 日常的なささえあいや人のつながりを育てていく仕組みや場を みなさんと一緒に考えていければと思います。 そして、ここで蒔かれた「シェルターの精神(種)」が 日本中に広がっていったらいいなと思います。 (引用おわり) ------------------------------------------------------- シェルターは、広くとらえれば、 どこにでも、誰の中にも、存在するもの、ということができます。 自殺のない社会を創りだすということは 誰にとっても安心で安全に過ごすことができるシェルターが あらゆるところに(あるいは人のこころの中に)存在する 生きやすい社会へと変わることかもしれません。 そうであれば、どんな困難がふりかかってきても 人はまた立ちあがることができるようになるはずです。 うつ病の治療や多重債務から解放されることだけが 自殺対策なのでは無いのです。 そのことをもっと多くの方々に知ってほしい。 だからこそ、この『シェルターフォーラム』が開催されたのですね。 プログラムの第1部は あらゆる形でシェルターを実践している方々6名から 報告がありました。 (1)茂幸雄さん(NPO心に響く文集・編集局理事長) (2)篠原鋭一さん(NPO自殺防止ネットワーク風理事長:長寿院住職) (3)森崎雅好さん(高野山大学助教:雅宝庵主) (4)井内清満さん(ユースサポートセンター友懇塾理事) (5)菊池謙さん(自由と生存の家実行委員会) (6)一条真也さん(作家:株式会社サンレー代表取締役社長) それぞれの方々の報告の内容は こちらの資料をご覧ください。 第2部は、 ワークショップが行なわれました。 「あなたにとっての『シェルター』を考えてみよう」というのがテーマで 8〜10人ずつ、8つのグループに分かれて じっくりと2時間ほどみんなで語り合いました。 上の写真は、フジノの隣のグループです。 『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』の副代表である 江口友子さん(平塚市議会議員)と 尊敬するジャーナリストである 渋井哲也さんが 同じグループになっていました。 江口議員と言えば 全国で初めて自殺対策条例をつくった中心メンバーですし 渋井哲也さんと言えば 自傷・自殺問題を誰よりも早く報道してきたジャーナリストですから ステージで対談してお客さまを呼べるような 豪華な組み合わせでした。 第2部ですが、大成功でした。 フジノは人見知りなので 初対面の方々といきなりグループになっての ワークショップ形式なんていつもとてもニガテなのですが 2時間以上もグループのみんなで語り合って まるでこのグループそのものがシェルターのようだと感じました。 なんだかカフェトークに似ている気もしました。 こういう場をもっともっとふだんから あらゆる機会に持てるといいなあと思いました。 ----------------------------------------------------- 途中わずか10分間の休憩をはさんだだけで 合計4時間とすごく長いフォーラムだったのですが 帰っていくみなさんが笑顔だったことが とても印象に残りました。 会場のイスやテーブルの配置を直して 片づけを終えて撤収する前に、 フジノの大好きな人同士を引き合わせることができました。 茂さんと、江口議員。 2人ともフジノにとって長いつきあいをさせてもらってる 大切な存在です。 お互いにその存在を知りながらも、 直接に話したことは初めてということで、出会ってくれてうれしい! 遠藤まめたさん(レインボーカレッジ)を ジャーナリストの渋井哲也さんに引き合わせることができました。 この2人の出会いは、絶対に良い化学反応が起こるはず! まめたさんは、フジノが政治家として いわゆる性的マイノリティとされる方々と 深く関わるきっかけをくれた恩人です。 みんなで記念写真! 上の写真の右端は、 佐藤修さん(コムケアセンター事務局長)です。 NPO自殺対策支援センターライフリンクといえば 今でこそ全国的な知名度を誇る団体ですが 立ちあがった超初期の頃は 湯島にある佐藤さんの事務所に間借りさせてもらっていました。 本当に恩人です。 そんな佐藤さんとみんながつながったことも 本当にうれしかったです。 そして最後に、 福山なおみさん(群馬医療福祉大学・教授)と江口友子議員。 (フジノは変な顔...) 福山先生、ものすごくお忙しそう。 新たに看護学部を創設した群馬医療福祉大学がヘッドハントをして 今年から福山先生のメインの職場は群馬となった訳ですが あらゆる活動から求められる、ひっぱりだこな存在の福山先生は 1週間の中で群馬と東京とつくばを何度も往復する日々。 先日の第34回日本自殺予防学会でも 松本寿昭先生と一緒に 福山先生はシンポジウムの座長を務めていらっしゃいました。 福山先生、どうかお体に気を付けて下さいね! ----------------------------------------------------- フォーラムが終わった後、フジノは懇親会には欠席して 某市の自殺対策担当の職員の方と江口さんと3人で 2時間ほど意見交換をしました。 政治とか行政とか肩書なんて 人のいのちの前には全くカンケーありません。 だから、こういうフォーラムや集まりがあると 全国で活動をしている方々とつながりあっていくのですね。 4年前、マスメディアは『自殺対策元年』と こぞって連日報道しましたが 「今の自殺対策はマスメディアの一時的なブームだ」 と、フジノは書きました。 残念ながら、その指摘は当たって かつての大きなうねりは完全に消えてしまいました。 けれども、対策に取り組みつづける僕たちにとって それは毎日ずっと続いていく闘いなのです。 ブームが去っても、僕たちの想いは消えるどころか むしろ強くなっていくのです。 全国で活動している人々はかつてに比べたら増えました。 けれども、圧倒的に少ない、マイナーな存在です。 だからこそ、1人1人のちからは小さくても、 こうしてみんながつながっていくことで 大きなちからになるのです。 必ずこの国は、変わります。 全国で活動を続けるみなさま、 これからも一緒にがんばっていきましょうね! |