まちの政治家は、こんなことしてます


2010年10月9日(土)のフジノ
● やっぱ9条inヨコスカ〜基地の街で平和を考える〜

 今日はあいにくの雨でしたね。

 実行委員長の岸さんからお誘いを頂いたのがうれしくて
 本日開催された『やっぱ9条inヨコスカ』に参加してきました。

 実は、フジノ自身が『横須賀市民9条の会』の
 呼びかけ人の1人なのですが

 『幽霊部員』というか、何も活動ができていない
 『名ばかり呼びかけ人』となってしまっています。

 活動に前回参加したのは2009年2月9日
 その前に参加したのはなんと2005年12月でした...。

 そんなダメなフジノなのに声をかけて下さった
 実行委員長の岸さんの想いにこころを打たれました。

 そこで、スケジュールのつごうで
 午前中のプログラムだけではあったのですが
 2つの講演を聴いてきました。

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 まず、詩人のアーサー・ビナードさんの講演です。
 タイトルは『アメリカって誰だ』です。

 ぺらぺらの日本語で、時にユーモアをまじえて会場を爆笑させながら
 日本国の憲法をアメリカの憲法と比べてその意義を語ってくれました。



 続いて、作家であり『9条の会』呼びかけ人である
 澤地久枝さんによる講演でした。

 タイトルは『1人から始まる』です。



 80代に入った澤地さんのお話からは
 戦前生まれの責任感、というものをひしひしと感じさせられました。

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 フジノ自身も『名ばかり呼びかけ人』ですから
 何も大きなことは言えません。

 けれども、芸術劇場という横須賀でいちばん大きな会場が
 ほぼ満員にはなっていたものの、若い層がほとんどいなかったことが
 とても残念でした。

 ご高齢の方々が参加者層のメインでした。

 それは、戦争をリアルタイムで体験した世代だからこそ
 こうした活動へのコミットメントが
 必然性の高いものなのかもしれません。

 でも、社会のいろいろな責任を担っていくのは
 (日常生活のあらゆる場面でも、政治の場においても)
 やがて完全に『僕たちの世代』へ
 交代していくことになります。

 そんな近い将来に向けて、なんとかこうした活動を
 若い世代へと確実にバトンタッチしていかねばなりません。

 その為にはフジノ自身がまずもっと参加すること、
 参加しやすいような活動の在り方をめざすこと、

 新しい取り組みが
 これからは絶対に必要なのだと感じます。

 フジノに何ができるか、もっと考えて、
 そして行動をしていきたいです。



2010年10月6日(水)のフジノ
● 自殺対策への取り組み/南図書館も今年からスタート!

 昨年から、9月10日からの自殺予防週間にあわせて
 市立中央図書館が特設コーナーの設置を始めました。

 司書の方々が選びぬいてくれた本の数々は、
 自殺対策について直接的に記した内容のものだけではなくて

 希望について改めて考えたり
 生きていくことへの元気を回復させてくれるものまで
 幅広くそろっていて、フジノは個人的にもオススメです。

 この取り組みについて
 他のまちから複数の図書館が見学に訪れています。

 また、見学に来たまちの図書館のうちのいくつかは
 今年、同じように特設コーナーを設置しました。

 そんな市立中央図書館の活動がさらに拡大して、
 今年は久里浜の南図書館でも新たに始りました!

 決算議会が終わったフジノは
 ようやく今日、南図書館を実際に見に行ってきました。


 (南図書館の入り口です)


 特設コーナーは、南図書館の入り口の真正面にありました。
 図書館に来てくれた方には必ず目に入ります。

 これは良い位置ですね。



 図書館の利用者は誰もが必ず立ち止まる場所に
 この特設コーナーはあります。

 だから、誰がこのコーナーをのぞいていても
 全くおかしくありません。

 中央図書館では2階のひとけが少ない
 静かな場所にあります。

 そこに行けば、「自殺対策のコーナーに行く為」だと思われて
 まわりからジロジロ見られたりするのではないか、と
 気にしてしまう方もいるかもしれません。

 かたや南図書館ではその心配はありません。
 全員がこのコーナーの前を通るからです。



 明日、死生学の権威であるアルフォンス・デーケン先生
 3年ぶりに横須賀へ講演に来て下さるのですが

 その講演とタイアップする形で著作も置かれていました。

 デーケン先生は自殺対策とも深い関わりがありますので
 ぜひみなさまにデーケン先生の著作を読んでいただきたいです。

 こうした取り組みが来年度は
 市内全ての図書館に広がることを願っています。



 南図書館の司書の方にお話をうかがいましたが、
 多くの方がこのコーナーに立ち寄ってくれているそうです。

 フジノが見学していた1時間のあいだも
 このコーナーの前に立っている方が何人かいらっしゃいました。

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 それにしても、図書館はやっぱりいいですね。
 知恵があふれています。

 ちょっと歩いて本棚を観ていただけで
 読みたい本がたくさんありました。

 決算議会のあいだに溜まってしまった書類がたくさんあるので
 今はなかなか自由に本を読む時間が取れないのですが

 下の3冊、すごく借りたかったです。
 


 あなたもどんどん図書館にいらしてくださいね!

 図書館は、社会教育の為に大切な存在であるだけでなく
 フジノは民主主義を守る拠点だと考えています。

 人生に迷った時、苦しい時、図書館を訪れてみてくださいね。
 答えがそこにあるかもしれません。



2010年10月4日(月)のフジノ
● NPO地域精神保健福祉機構(通称コンボ)の理事会へ

 今日は、夕方6時から9時半すぎまで
 東京駅の地下にある会議室で
 NPO法人・地域精神保健福祉機構(通称コンボ)の理事会がありました。

 フジノが理事に就任してから
 初めての理事会でした。

 NPOの『理事会』というのは、
 会社でいうと『取締役会』にあたる重要な場です。

 (総会・理事会・事務局などのNPOの組織の役割について
  こちらのホームページの解説が分かりやすいので
  よろしければご覧になって下さい)

 緊張いっぱいで、30分も早く着いてしまいました。



 今回は、コンボの『上半期の決算』についてが
 大きなテーマの1つでした。

 (配られた資料のうち、決算部分などを除いた資料はこちら

 今まで仕事を通じて
 フジノはたくさんのNPO法人を見てきましたが
 経営が順調なところなんて、まずありませんでした。

 寄附の控除を受けられる特別のNPOである
 『認定NPO』の資格があるところさえ、厳しい実態があります。

 ですから、そうした状況を考えれば
 今日の理事会の報告で
 コンボの上半期決算もかなり厳しいものであったことも
 本来ならば、驚くことでも何でもありません。

 けれども、フジノは
 率直にショックでした。

 こんなに社会的に高い評価を受けている団体なのだから
 こんなに世間的に良く知られている団体なのだから

 経営も安定しているのだろうと
 何故か、思い込んでいました。

 きっとフジノのこころの中では
 コンボの現在の姿だけを見るのでは無くて
 全家連時代のイメージを重ねて見てしまうところがあって

 おカネには困っていない、とても恵まれた巨大なNPO、
 というイメージを持っていました。

 でも、どこのNPOも本当に経営が厳しい中で
 コンボだけがもちろん特別なはずはありませんでした。

 今すぐ潰れるというようなことは全くありませんが、
 政治家として市の財政を厳しくチェックしてきた立場とすれば
 理事としてコンボの財政も改革が必要だと強く感じました。

 精神保健医療福祉の研究成果がある訳でもないフジノが
 何故に理事に選ばれたのだろうかと
 ずっと迷っていたのですが

 きっとこれまでの政治家としての
 財政に対する姿勢が買われたのかもしれない、

 と思うようになりました。

 コンボに限らず、世の中には、
 素晴らしい社会貢献をしているNPOがたくさんあります。

 けれども財政が豊かなNPOなんて
 本当にごくわずかしかありません。

 こうした現状を変えたくて
 日本に寄附文化を根付かせたいと提案してきたのですね。

 とにかく、さしあたって2年間しか理事の任期は無いので
 今すぐにできることをやっていかなければ、と強く決心しました。

 理事は11人いるのですが
 みなさん本当にお忙しい方々ばかりなので

 まずは危機感を共有している若手だけで毎月でも集まって
 これからの対策を話し合おう、ということになりました。

 社会的に存在意義の高い活動をしている団体が、同時に、
 経営的にも成功していくことが大切です。
 存在そのものがずっと続いていく必要があります。

 コンボは精神保健福祉の世界での大きな『希望』ですから
 その灯を絶対に消してはいけないと固く信じています。

 僕なりにできることをしっかりと行なっていきたいと思います。

 全国の精神保健医療福祉の関係者のみなさまも
 どうか力を貸して下さいね。一緒にがんばっていきましょうね!



2010年10月1日(金)のフジノ
● 決算議会が終わりました/2つのテーマをもって臨みました

 1ヶ月にわたった決算議会が終わりました。
 本当に長く厳しい日々でした。

 横須賀市議会では、4年間の任期で1回ずつ、
 順番に、決算特別委員会のメンバーになります。

 特別委員会のメンバーになるかどうかで
 決算議会での心理的・肉体的な負担は全く違ってきます。

 メンバーにならなくてもフジノは全ての審議を傍聴するのですが
 やっぱり委員として発言をできるかどうかで、
 責任の重さが違うのですね。

 朝からずっとぴりぴりとした緊張感の中で質疑をして
 夜に帰った時にはめまいがしてきます。

 そんな日々が1ヶ月間、続きました。

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 今回の決算特別委員会でのフジノのテーマは
 2つありました。


 1.国・県から出された補助金は、本当に効果があったのか?

 市のほとんど全ての部局に対して
 国と県から補助金が出されています。

 特に、平成21年度は「100年に1度の経済危機だ」と叫ばれて
 麻生内閣と次の鳩山内閣によって
 緊急経済対策として
 2回にわたる補正予算が組まれました。

 ものすごい巨額の補助が
 全国の市町村にそそぎこまれました。

 けれどもフジノは、政府がおこなった『緊急経済対策』について
 そのほとんどが「効果の無いバラマキだった」と確信しています。

 政権が変わる前も変わった後も同じです。

 決算審議を通してこの点を明確にしたい
 というのがフジノの1つ目の大きなテーマでした。

 反対討論でもとりあげた『グリーンニューディール基金』と
 『緊急雇用創出事業臨時特例交付金』の2つは、ムダの象徴でした。

 (環境省が市町村へ配布しているグリーンニューディールの資料)


 (厚生労働省が市町村へ配布している緊急雇用創出事業の資料)


 こうしたムダなバラマキの結果は
 実際の決算のデータで言えば、

 横須賀市には政府から
 約12億円も補助金が投入されたにも関わらず、
 約24億円も市税は減収した

 というものでした。

 こうした結果に対するフジノの分析を
 今日の本会議での反対討論で述べました。

 ひとことで言えば、政府は現場から離れていて
 何が本当に効果がある対策なのか、見えていないのです。

 だから、現場に最も近い存在である地方政府(市町村)が
 もっと現実に合った対策を打ち出していくべきなのです。


 2.『事業仕分け』に負けない、細かいチェックを徹底的にしていく

 ホームページでも議会でも繰り返し訴えてきたことですが
 フジノはこの10月に横須賀市がおこなう『事業仕分け』の在り方を
 強く批判しています。

 本来の『事業仕分け』とは
 もっと違うものだからです。

 事業仕分けの対象となった40事業の
 選び方についても厳しく批判しています。

 そこで、『事業仕分け』よりも厳しい決算審査を徹底しよう
 いつも以上に細かい審査を徹底しよう、と決めました。

 これまでの決算審査では、
 フジノは金額の大きいものを主に対象にしてきました。

 けれども、金額の多い少ないには一切カンケーなく、
 数万円単位の事業であっても
 効果が見られないものについては厳しく指摘していきました。

 具体的な指摘については
 委員会のインターネット中継をぜひご覧くださいませ。


 こうして、決算の1ヶ月間を終えて
 『一般会計』『特別会計(国民健康保険・後期高齢者医療費)』の
 3つに対して『不認定』と判断をしました。

 最後にフジノは、今日の本会議の場で
 反対討論をおこないました。



 決算特別委員会に選ばれただけでも
 そうとうに心身の負担は厳しいのですが

 プライベートでも、父の転院が突然に決まって手配しなければならなかったり
 耳の不自由な祖父と暮らしている叔父さんが救急車で運ばれたりなど
 いろいろなことが重なって
 本当に僕にとって厳しい日々でした。

 けれども、4年間の任期で最後の決算でしたし、
 最も全力を尽くしたと感じた日々でした。

 ツイッターやメールで励まし続けて下さった
 市民のみなさまにこころから感謝しています。ありがとうございました。

 すぐに11月の臨時議会がひらかれますし
 12月議会に向けて、気持ちをきりかえてがんばります!


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