まちの政治家は、こんなことしてます |
2011年12月14日(火)のフジノ | |
● 12月議会が終わりました/サッカー場反対は、またもフジノだけ 本日開かれた本会議で、12月議会に市長が提案した議案への 採決(賛成か反対かの多数決)が行なわれました。 その結果をこちらに報告しました。 ところで、市民のみなさまは フジノがずっと反対してきた『サッカー場建設問題』を覚えていますか? ・2011年予算議会でのフジノの質疑 ・2011年6月議会でのフジノの質疑 横須賀市が税金を使ってサッカー場を造ることに フジノは反対してきました。 去年の12月議会では、4億6253万円で 土地を購入する市長提案がなされました。 それに反対した議員は、フジノ1人だけでした。 (画像:2011年4月のフジノの議会活動報告より) 今年3月3日の予算議会でフジノは かつてハコモノ反対を訴えて当選した吉田市長を 厳しく批判しました。 それからわずか1週間後に 東日本大震災が起こりました。 そして大震災から1ヶ月後の4月末に選挙が行なわれました。 61名も立候補をして、多くの候補者が 防災対策とハコモノ反対を訴えました。 こうして、新たに 41名の市議会議員が選ばれたのです。 ハコモノ行政を変えてくれる仲間が現れることを フジノはとても強く願っていました。 こうして迎えた今回の12月議会では、 吉田市長から サッカー場建設の土木工事を4億635万円で契約する という議案が出されました。 けれども、今日行なわれた本会議(最終日)での採決において このサッカー場建設工事の議案に 反対したのはフジノ1人だけでした。 サッカー場建設は、市議会の圧倒的多数の賛成によって これで一気に進められることになります。 あんなにたくさんの候補者がハコモノ反対を訴えていたのに 選挙が終わって8ヶ月、何が変わったのでしょうか。 今、フジノはとても絶望しています。 市議会議員が市民のみなさまの代表ならば、 市民のみなさまは、ハコモノを望んでいるのですか? フジノに投票した6000名だけが ハコモノに反対だったのでしょうか? 僕は今、とても深く絶望しています。 Tweet |
2011年12月13日(月)のフジノ | ||||||||||||
● 文部科学省が横須賀市の取り組みをヒアリングしに来ることに! こどもたちを放射能による内部被曝から守る為に 『給食食材の測定』を9月議会においてフジノは提案しました。 それを受けて、横須賀市教育委員会では 全国初の『給食一食丸ごとセシウム検査』の取り組みをスタートしました。 これは、東京大学の早野龍五教授が提唱している方式です。 給食の食材を『事前』に測定するのではなくて、 実際に提供したものを『事後』に測定するのです。 『事前』に測定すれば、 放射能汚染の可能性のある食材を前もって排除できるので こどもたちを放射能から『防御』することができます。 しかし、全ての食材を事前に測定することはとても困難です。 そこで、実際に提供した給食を丸ごとミキサーにかけて 『事後』に測定することで どれだけ放射性物質を体内に取り込んだかを把握して 『管理』していくという方向を目指したものです。 (画像:早野先生の資料より) 早野先生は9月21日の時点で 文部科学省に対してこの方式を提案しています。 さらに、森ゆうこ文部科学副大臣も 導入に前向きの姿勢を示していました。 フジノは、横須賀市の市議会議員ではありますが 横須賀のこどものことだけを守りたくて行動したことはありません。 ですから、この測定は関東全域で行なうべきだと ずっと考えてきました。 先行して導入した横須賀市の取り組みは 全国のお手本になります。 しかし、導入から6週間が経つにも関わらず 横須賀の取り組みを 国がサポートするような動きは全くありません。 そんな国(と文部科学省)の姿勢に対して フジノは怒りを感じていました。 そこで、12月2日の委員会で 下のような質疑を行ないました。 (12月2日の教育福祉常任委員会でのフジノの質疑より)
(*委員会審議は話し言葉なので意味が伝わりづらいところがあります。 その為、一部、文章をフジノが修正しています) 市議会の委員会質疑という公の場で 教育委員会に対して 『政府に働きかけるように』と正式に提案しました。 さらにフジノはその夜、ツイッターを使って 森ゆうこ文部科学副大臣に『直訴』しました。 (画像:フジノが森副大臣に宛てたツイート) すると、数時間後に 森ゆうこ副大臣からお返事が届きました! (画像:森副大臣からフジノへ返信されたツイート) それから、1週間が経った12日の朝、 フジノ事務所に文部科学省から電話が入りました。 (画像:フジノのツイート) ということで、近日中に 文部科学省による横須賀市へのヒアリング、実現します!良かった! 横須賀市教育委員会では 給食の測定をしていますが 放射性物質が検出されても(すでに検出されています) その1週間分の給食の中から具体的にどれが汚染されているのかを 特定することはできません。 けれども、国にはそれができるノウハウも予算もあります。 つまり、国にはこどもたちを『防御』することができるのです。 国に責任において、ぜひ『防御』の取り組みを強化してほしい。 そのことをヒアリングの場で しっかりと伝えたいと考えています。 ------------------------------------------------ 今回のことを通して 森ゆうこ文部科学副大臣のフットワークの軽さ、そして英断に、 フジノは深くこころを打たれました。 フジノは、いち市議会議員にすぎません。 そんなフジノの声にしっかりと耳を傾けてくれた 森ゆうこ副大臣に敬意を表します。 森さん、本当にありがとうございます。 一方で、フジノはいち市議会議員にすぎませんが こどもたちを守りたいと願う 全ての保護者の方々の想いを背負っています。 その想いを果たす為にも、いち市議会議員といえども やれることは全てやっていきます。 相手が国であろうと何であろうと 言うべきことは言い、行動し続けていきます! 全てはこどもたちを守る為に。 Tweet |
2011年12月12日(月)のフジノ |
● 脱原発議連の公開講座「東京電力以外から電気を買う」 今夜は、『脱原発社会を考える議員連盟』(脱原発議連)の 第3回市民公開研修を行ないました。 テーマは『東京電力以外から電気を買う』です。 お2人の方を講師としてお招きしました。 ・『反原発自治体議員・市民連盟』共同代表の布施哲也さん 東京電力以外に電気を作っている特定規模電気事業者(PPS)から すでに電気を購入している全国の地方自治体について 講演をしていただきました。 ・(株)東京ガス横須賀パワー社長の松本隆司さん フジノも視察に訪れた 市内浦郷にある天然ガスコンバインドサイクル発電所の 所長も勤める松本さんからは ガスコンバインドサイクル発電とガスコージェネレーションについて 講演をしていただきました。 (画像:技術畑出身の松本さんのご講演はとても面白かった!) さらに、横須賀市の脱原発への取り組みを 小林のぶゆき議員から報告していただきました。 今回もフジノが司会を勤めました。 (親友が横浜からヘルプに来てくれて、写真まで撮ってくれました。感謝) 平日夜の開催の為に会場に来られない方々も多いと思いますので Ustreamによるインターネット生中継を行ないました。 さらに、録画でもご覧いただけるようにしました。 ぜひご覧くださいませ! ↓ 今日の資料は、後日アップしますね! (画像:打ち上げ会場で。右から布施哲也さん、山城保男議員、フジノ) そして、早くも次回の市民公開研修の 講師の候補が決定しました。 とても有名な方をお招きします。 できれば、ベイサイドポケットで開催したいと考えています。 お楽しみに。 Tweet |
2011年12月11日(日)のフジノ | ||||||||||||||||||||
● 最も共感した連載記事/神奈川新聞『陳情・安心を求めて』 今でこそ横須賀市は 全国初の『給食一食丸ごとセシウム検査』の取り組みをスタートさせたことが 高く評価されています。 けれども、そこに至るまでの舞台裏では 決してメディアには出てこない、たくさんの汗と涙がありました。 実は、この検査の導入を 公の場で最初に提案したのはフジノなのです。 9月20日の本会議、 市長への一般質問です。 (9月20日・本会議でのフジノの一般質問より)
(*審議は話し言葉なので意味が伝わりづらいところがあります。 その為、一部、文章をフジノが修正しています) 質疑応答を読んでいただけば分かる通りで 9月20日の時点では 吉田市長は 徹底してゼロ回答をしています。 あくまでも給食食材については 事前の検査を行なうだけだ、と。 しかし、フジノが質疑の中で明らかにしたように 教育委員会の内部では 7月〜8月の時点で 『給食一食まるごとセシウム検査』の導入を検討していたのです。 発言通告や事前の質問原稿には載せずに 一問一答の場で初めてフジノがこのことを明らかにした時、 聴いていた教育委員会の事務方は とても驚きました。 何故ならば、この内部検討がされたのは 教育委員会のごく少数の方々の間だったからです。 ふつうならば知ることができない情報です。 この情報をフジノが入手したということは つまり、教育委員会の内部においても 本音ではフジノの想いに共感している人がいることが 暴露されたということだからです。 この質疑から『まるごと検査』への動きが 教育委員会の中で実現に向けて一気に加速しました。 そして、フジノの質疑からわずか2週間後に 導入が正式に発表されました。 これ以上は 信義として書くことはできません。 表舞台では、9月20日のフジノの提案と 10月5日の導入発表しか出てきません。 ただ、導入が決定されるまでには 本当にたくさんの方々の想いと行動があったのです。 何か1つの政策が実現する舞台裏には 実現に向けての壮絶な努力がなされているのですが ふだんこれらは一切オープンにはなりません。 そんな中、11月29日から12月5日まで連載されていた 神奈川新聞のルポルタージュ『陳情〜安心を求めて〜』は フジノが今年の後半、 最も深く共感しながら読んだ記事でした。 何故ならば、横須賀市でフジノが駆けずりまわっていた その舞台裏にとても似たことが他のまちで起こっていたことが 報道されたからです。 フジノの行動とは違うところもたくさんありますが、 それでもとても共感しながら読みました。 舞台裏をよくぞここまで調べて 描き切ったものだ、と驚きました。 そして、とてもうれしかったです。 市民の方々から 相模原市議会へ出された1つの陳情。 それが12月6日に相模原市議会で審議される前に リアルタイムで、その過程を描いた連載です。 これを書いた石橋学記者は かつてフジノを取材して下さった方です。 その時にも石橋記者の姿勢に強く心を打たれたのですが 今も全く変わらずに、対象に寄り添って 素晴らしい記事を書いてくれているのを感じます。 すごいジャーナリストです! 改めて心の底から感心しました。 フジノHPを読んで下さっているみなさまにも この連載記事のことをどうしても知ってほしいと感じました。 どうかぜひご覧ください。 (2011年11月29日・神奈川新聞より) (2011年11月30日・神奈川新聞より) (2011年12月1日・神奈川新聞より) (2011年12月2日・神奈川新聞より) (2011年12月3日・神奈川新聞より) しかし、こうした多くの方々の想いは 議会には届かず...。 (2011年12月6日・神奈川新聞より) 継続審議となってしまいました。 継続審議とは、 可決も否決もしない宙ぶらりんの状態で、 実質的には『否決』のことです。 とても残念な結果に終わってしまったのですが いろいろなことを考えさせられました。 もしかしたら他のまちでも 横須賀のように実現していたかもしれない。 でも、それが実現しなかったのは 何故だろうか、と改めて考えてみました。 横須賀と他のまちの違いは キーとなる人物の違いだったのかもしれない。 そうフジノは推測しています。 たまたま横須賀には、フジノも含めて キーとなる人物がいたから、 だからたまたま実現することができたのだと思います。 -------------------------------------------------------------- 今日のフジノの活動日記は 99%の方々には 「何の事だか全く分からない」という内容ですが なんとなく微かにでも事情が分かる方には 「そうだよなあ」と共感していただけるはず...。 たぶん、『No!No!放射能ミーティング@よこすか&みうら』の 初期メンバーの方々は「なるほどそうだったのか」と きっと分かって下さるはず。 たまにはこういう活動日記も ありですよね?どうかなあ...。 Tweet |
2011年12月7日(水)のフジノ | ||
● 医療計画の見直し等に関する検討会は、次回で最終回です 東京・霞が関で開かれた 『医療計画の見直し等に関する検討会』に行ってきました。 今回の議題は2つ。 1.医療計画の見直しについて(まとめ) 2013年度から新しくスタートする『医療計画』を作成する為の 基本的な方針を作っています。 2.精神疾患の医療体制構築に係る指針について 今までの『医療計画』では、 4つの『疾病』と4つの『事業』が重点的に扱われてきましたが 新たな『医療計画』から5つ目の『疾病』として 精神疾患への対応も重点課題として加わります。 次回の会合で最終回となる予定なのですが、 今日は「まとめ」に向けて、さらに議論が進みました。 (画像:会議の様子) それにしても『医療計画』について学びたくても 販売されている文献が10数点くらいしかありません。 (古すぎるものは除きます) 昨年12月以来、フジノが入手して読んだのは 単行本3冊と医学系の雑誌・学会誌2冊だけです。 精神科医療と医療計画についてまっこうから取り上げている 唯一とも言える参考文献は 『精神医療 No.62』(批評社、2011) です。 毎年の『リカバリー全国フォーラム』で 実行委員長を勤めて下さっている 日本社会事業大学の古屋龍太先生が編集責任者として 特集を企画された号です。これは本当に分かりやすくて素晴らしいです。 もしも、フジノHPをお読みになっている方で 同じ問題意識を持っている方がおられて 「他にも参考文献があるよ」という情報がある方は どうかぜひフジノに教えて下さい。 医学部がある大学の図書館に行けば 論文を含めてもっと存在しているのかもしれませんが この入手できる文献の少なさは 世間一般の『医療計画』に対する関心が低いことを とても表している出来事だと感じました。 残念ながら、フジノのまわりの精神保健福祉関係の方から 医療計画が話題にあがることはありません。 すごく重要なことなのに、本当に残念です。 精神科医療に対しても、他の医療と同じように (1)ストラクチャー (2)プロセス (3)アウトカム を、客観的な指標で捉えて 数値目標の達成を目指していくことになります。 この3つは、ひとことで言うと、 医療の質を高めていく為のデータによる「ものさし」です。 「どんな現状か」「どんな対応をとるか」「達成すべき成果は何か」を 客観的なデータという「ものさし」で「見える化」するのです。 例えば、今日の会議では指標例の案が示されました。 (画像:配布資料より) 精神科医療を除く医療全般では もはや当たり前になっていることが ようやく精神科医療にも導入されることになるのです。 必ず精神科医療は大きく変わります! フジノはこの大きな変化を もっと市民のみなさまに分かりやすく伝えていくことが 3期目の最重要の使命の1つだと考えています。 2011年は国の方針づくり、 2012年は都道府県の新計画づくり、 2013年は新しい計画のスタート。 この全てをしっかりと追いかけて 市民のみなさまに報告していきます。 そして、報告するだけでなく、より良いものにする為に フジノ自身がどんどん計画づくりに関わっていきます! Tweet |