まちの政治家は、こんなことしてます


2008年1月27日(日)のフジノ
● 『もう1つの成人式』へ行ってきました

 今日は、成人式へ行ってきました。

 「え、成人式はもう14日に終わったじゃん?」

 と、思ったあなた、その通りです。

 そうなんです。
 今年2回目の成人式への来賓参加です。

 横須賀市が開催した成人式とは全く別の、
 『横須賀市肢体不自由児者父母の会』による成人式
 今日は行ってきました。

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 昨年12月に招待状を頂いてから年始にかけて、
 いつもこの成人式のことを考えていました。

 ・横須賀市が開催する成人式に
  何故みんなが一緒に参加できないのだろうか

 ・障がいの無い人もある人も同じ成人式に参加して
  一緒に祝いあうことがどうして難しいのだろうか


 率直にそんな気持ちを招待状へのお返事に書きました。

 それに対して『父母の会』の方からとても熱心なお手紙を頂いて
 さらに新年になってからも
 何度かお話をする機会がありました。

 お会いするたびに

 「ぜひ来てくださいね」

 と熱心に誘っていただきました。

 フジノは市が予算をつけて開催している成人式には
 とても批判的な立場なのですが
 (市が予算をつける成人式は廃止か入場料を取るべきです)

 父母の会の方々の熱心さにこころを打たれて
 (もともと出席するつもりでしたが)

 「これには何があっても絶対行くぞ!」

 と思うようになりました。

 (いつも様々なイベントに遅刻しがちなフジノが
  今日は誰よりも1番のりで準備前の会場に到着したのは
  その想いのあらわれです)

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 こないだ市が開催した14日の成人式に
 車いすに乗った方々が
 数名だけいらっしゃってました。

 横須賀アリーナのどでかい会場の最前列に
 付き添いの方とステージの方向を向いたまま、

 プログラムの中で最もつまらない市長あいさつまでだけ滞在して
 メインである同級生との自由な歓談の時間になったら
 みなさんがスッと帰っていかれたのが激しく印象に残りました。

 歓談の時間こそが成人式のメインであって
 市長あいさつなんか聞いてる人は誰もいませんし、
 市長や来賓がいるステージ側を向いている人もいません。

 けれども、そのステージ側を向いたまま、
 つまらないあいさつを聞いたら
 同世代との再会を喜んだり語りあったりすることもなく
 帰っていかねばならないのは、

 見ていた僕でさえ胸がズキズキしたのですから
 ご本人たちの想いはいかほどのものかと感じました。

 何故こんなことになってしまっているのだろう。

 これは僕たち政治家の責任です。

 政治家として本当に情けなくて
 申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

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 今日は、出席できなかった方もいらっしゃったので
 お2人の女性の成人をお祝いしました。



 成人、おめでとうございます。



 また、今日参加できなかった全ての方々に対しても
 こころからお祝いを申し上げたいと思います。

 おめでとうございます。

 総合福祉会館のてっぺんにあるレストランで
 規模としては確かにささやかなお祝いです。



 でも、市の開催している4000人以上参加した成人式に比べて
 こちらに集まったのはわずか40名でしたけれども
 大きな意義があるなあと感じました。

 フジノは率直なところ

 「市の成人式を廃止して
  こっちに予算つけろよ」

 と思いました。

 とても素晴らしい成人式でした。
 また来年もぜひ参加させていただきたいと思いました。


● ふだんから考えていることを改めてこの機会に書いてみる

 読んだ人が不快になることを承知で
 ふだんから考えていることを改めてこの機会に書いてみます。


 障がいのある方々は、
 平均寿命が短くて、若くて亡くなる方が多いです。

 (いわゆる『統計による一般的な傾向』です。
  もちろん全員がそうではありません)

 その事実は、当然ながらご家族の方々も知っています。

 生まれてからすぐに、
 あるいは幼児期に、
 脳や心臓の手術を何度もしなければならなかったり
 何度も何度もこどもたちの生命の危機に立ち会ってきて

 だって、例えば歯医者に行くのでさえ、
 全身麻酔しなければ治療をしてもらえなかったりして

 言葉にはしなくとも少しずつこころの中で
 その事実を事実としてのみこんでいきます。

 自分よりもこどもが早く亡くなるかもしれない、という
 事実をうけとめながら
 親として生きていく訳です。

 20才まで生きてくれて
 本当にありがとう

 と、ある親御さんがおっしゃいました。

 その言葉に僕は親でも無いのに同感して涙が出そうになりました。

 20年間を生きてきたご本人とご家族に対して
 こころから感謝の気持ちがわきあがってきました。


● 生きるということの意味

 生きるということの意味は何だろう?

 僕たちはただの生物だから
 遺伝子の命令に従って本能として
 生まれたからただ生きていくだけだ。

 漠然として生きる意味も分からないままに
 いや、考えることを避けて、目先の出来事をこなして

 ただ生きて、ただ食べて、ただ老いて、
 テレビを見て、流行りに流されて、
 ぶくぶくと中年になって、
 ぐだぐだと仕事のグチをこぼして、

 世の中の大半の人々にとって生きるということは
 何の意味があるのだろう?

 人間には意味が必要だけれども
 意味を放棄しても
 生物だから生きていかれる。

 でも、僕はそんな生きるはイヤだ。


 苦しい状況や厳しい状況に追い込まれると
 人間はその意味を考えずにはいられない。

 言葉にするとかしないとかではなく
 何度も何度も生きるということの意味を
 直視しなければならなくなる。

 途中でやめることだって、できる。

 だけど、そうしないで生きるのは
 受け止める決心や覚悟をどこかでつけたから。

 「がんばった人が報われる社会が好ましい」

 と、今の世の中では多くの人が口にする。

 じゃあ、大半の人々はそれほど
 がんばってないじゃん。

 仕事を残業してまでやとりげたとか
 効率的な仕事の工夫をしたとか
 儲けをたくさん出したとか、そんなレベルの話でしょ?

 そんなもんはがんばったうちに入らん

 と、僕は思う。

 僕もこころの底から

 「がんばった人が報われる社会にしたい」

 と考えている。

 だからこそ、
 「がんばった」が報われる社会にする為に
 政治家として政策の実現に向けて活動している。

 『生きる』は、生物として本能的に生きていくだけではない。

 それを直視して生きていかざるをえない人々や
 それをリアルにがんばっている人々こそ
 報われる社会に僕はしなければならないと考えている。



2008年1月25日(金)のフジノ
● 横須賀市は赤字債を発行する!

 おとといの朝日新聞が報じた
 『横須賀が赤字債を希望』のニュースは、衝撃でした。

 来月スタートの市議会で、横須賀市は補正予算を組む予定です。

 その補正予算で
 横須賀市は赤字債を発行する方針なのです!

 市が借金をしても良いのは
 あくまでも建設事業に限られています。

 赤字の穴埋めの為には
 本当は借金が許可されていません。

 しかし、政府が特別な場合に
 法律を改正して発行を認める赤字穴埋めの為の借金が
 『減収補填債(げんしゅうほてんさい)』、いわゆる赤字債なのです。

 それを横須賀市は発行するのです。

 この記事が出てからの2日間、フジノは
 地方債制度についてのあらゆる文献を読みあさっては
 市の財政部にヒアリングをしたり、

 財務に詳しいスタッフと
 この事態を一体どう受け止めるべきなのかを
 真夜中まで議論しました。

 (2007年1月23日・朝日新聞・朝刊より)

 そもそも『減収補填債』についてのニュースは
 すでに先週くらいから全国的に報道されていました。

 それは、

 予想よりも税金の収入があまりにも悪く
 このままでは財政再建団体に転落してしまうので
 それを防ぐ為に、全国で約80の自治体が赤字債の発行を希望している

 というものです。

 けれどもフジノは楽観視していて、

 「そこまで財政が悪いのはあくまでもよその自治体の話であって、
  横須賀市はまさか赤字債を発行するはずがない」

 と、考えていました。

 だからこそ、この記事を読んだ時はショックでした。


● モラルハザードが始まってしまった

 ただ、調べてみると、
 今回、横須賀市が赤字債を発行する理由は
 今すぐに財政再建団体に転落してしまうからではありません。

 記事の通りで、

 2007年度予算では、市税(市民と市内の企業が支払う税金)は
 690億3087万円の収入見込みでした。

 これは、2006年度決算(調停額)での市税額が
 693億7332万円でしたから、妥当な見込みだったと思います。

 企業の景気は回復していると言われてきた中で
 2006年度決算額よりも
 2007年度予算はあえて3億円少なくした訳です。
 これは、無難な数字だと言えると思います。

 それが、いざフタをあけてみたら
 マイナス30億円になりそうなのです。

 このままいくと、約660億円しか
 市税は収入できない見込みとなってしまったのです。

 入ってくるお金が足りなければ、
 支払いができないのですから予定してた仕事はできません。

 だから、横須賀市はとにかく30億円を
 穴埋めしなければならなくなりました。

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 横須賀市には、約70億円の貯金があります。

 だから、いざとなれば
 このマイナス30億円を埋める為に貯金を取り崩すことができます。

 けれども、今回、政府が特別に
 減収補填債の発行を認める法改正をすることになりました。

 横須賀市の財政当局は、

 「それならば、貯金を取り崩すよりも
  借金によって今足りない分を補おう」

 という判断をしたのです。


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 フジノの現段階での結論は

 モラルハザードが始まった

 というものです。強い危機感を持っています。

 分かりやすさの為に
 極論でここから説明します。

 モラルハザードとは(ここを読んでもらうと分かりやすいのですが)
 あえてひとことで言うならば

 いざとなったら政府が助けてくれる、という考えによって
 本来は厳しくいかねばならない財政運営を
 見誤ってしまうというものです。

 政府が助けてくれる、という発想は、
 テクニカルな意味では間違っていません。

 目の前の足りないキャッシュを
 工面する方法としては
 赤字債を発行する方がやや合理的ではあります。

 けれども、本質的には
 政府=日本=横須賀市なのです。

 国税とか市税とか呼び方は分かれていますが
 あくまでも税金は市民のみなさんが払っているお金です。

 同じ税金なのです。

 横須賀市が30億円マイナスだけど
 国のしくみを使ってやりくりすればいいや、というのは
 実は、同じ税金を使った穴埋めでしかないのです。

 だから、これを全国の市町村がやれば、
 潰れるのは、ある市町村ではなくて、日本そのものです。

 今回の赤字債の発行について
 『横須賀市の政治家』として分析すると 

 キャッシュを確保する為には、赤字債を発行せざるをえない

 という結論になります。

 しかし、『日本国の未来の為に働く政治家』として
 いや、『日本国民』として分析するならば

 これは間違っている。明らかなモラルハザードの始まりだ。

 と言わざるをえません。

 日本の財政の将来に
 フジノは激しい危機感を抱かざるをえません。

 未来の世代に対して、こうした赤字債の発行を許す政府は
 明らかに間違っています。


● もう、目を覚ましてください

 これほどまでに横須賀の経済状況は厳しいのです。
 経済状況も厳しいので、財政も厳しいです。

 こんな状況で、新図書館の建設とかスポーツ競技場の建設とか
 新たにハコモノを建設したいとか言っているのは
 大きな間違いです。

 根本的な財政問題を解決しようとしないで
 空手形でなんとか自分の世代だけ逃げ切ろうとしているのは
 あまりにも身勝手です。

 財政はとても難しいです。
 しろうとには分かりづらいです。

 けれども、あえて単純に考えて下さい。

 貯金があるのに
 借金する家庭はありますか?

 親も借金まみれなのに
 こどもが赤字だからといって親からさらに借金をすれば
 その家庭は破産すると思いませんか?

 この例えが日本の財政であり、
 横須賀の向かおうとしている方向です。

 本来ならば財政運営をさらに厳しくしなければならない時に
 全国でこんな風に赤字債を発行していけば

 結局は、財政再建団体の数が増えるだけで
 しかも借金の額がすさまじく増えていくだけです。

 問題が深刻になればなるほど
 立ち直るまでの時間も長く長くかかることになるでしょう。

 僕たちは、難しいからとか考えたくないからという理由で、
 あまりにも財政問題から逃げてきました。

 けれども、これ以上は逃げ切れないはずです。

 万が一、上の世代が逃げ切ったとしても
 僕たちの世代や次の世代は逃げ切れるはずがありません。

 ならば、僕たちがやらねばならないことは
 このひどい現実から目をそむけないことです。



2008年1月24日(木)のフジノ
● 地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会・定例会!

 今日は、『地域の自殺対策を推進する地方議員有志の会』
 定例会を東京・新宿にて行ないました。

 『有志の会』では毎年4回の定例会を開いています。

 プログラムは2つで、

 (1)情報交換・意見交換
 (2)講師を招いての勉強会

 を行なっています。

 3ヶ月前の定例会から今回の定例会までに
 新たに進んだ自殺予防対策の取り組みや
 一般質問などの成果を報告しあったり
 それぞれが対応している相談への対応策などを意見交換しています。

 今回の情報交換・意見交換のメインは
 やはり何といっても
 全国初の自殺対策条例を成立させた平塚市の動きについてです。

 江口友子さん(平塚市議会議員)から
 改めてその経緯や条例についてお話ししてもらいました。


 『議員立法』(=政治家が提案して成立した法律)であり、
 これから行政が条例の内容をどれだけ実施していくかは未知数だ。

 政治の側が、やるべきことをどんどん提案していき、
 行政の動きを厳しくチェックしていくことが大切だ。

 など、条例の内容を実現に向けて
 成すべきことなどについて、様々な意見が交わされました。


 また、まもなく全国で予算議会が始まりますが

 来年度予算案には多くの自治体で
 自殺予防対策カンケー予算がつきそうだ、


 という報告もありました。

 予算がつくことを喜ぶだけではなく、
 実際に意味がある対策に予算がついているのかをチェックすべきだ、
 という意見も出ました。

 まだまだ、自殺予防対策にやる気が無い自治体もたくさんあります。

 「一般質問で『自殺』という言葉を使ったら、
  不謹慎だ!と他の議員から言われた」


 というメンバーもいました。
 (フジノも同じ体験をしたことがあります)

 そんな遅れた自治体には、激しく働きかける必要があります。

 けれども、取り組みがスタートしている自治体では
 どんどんスピードアップが必要です。


 学校の教職員が受ける研修のうち、
 管理職全員必修の研修メニューに
 自殺予防対策を取り入れることになった、


 という報告をしてくれたメンバーもいました。
 教職員の方々の理解が重要なので、素晴らしいことですね。


 2時間の情報交換・意見交換は
 あっという間に終わってしまいました。

 気合の入ったメンバーとの議論は、いつもあっという間です。


● 自死遺族の会『藍の会』代表・田中幸子さんをお招きして

 プログラム2の勉強会ですが、
 仙台の自死遺族の会『藍の会』代表の田中幸子さんに
 講師をお願いしました。仙台から来ていただきました。感謝です!

 『藍の会』は、2006年7月1日のこのコーナー
 このように書いた取り組みがまさに実現したものなのですね。

  >さらに、議会の場だけではなく、
  >地域の現場で『わかちあいの会』立ちあげのために
  >活動してくださっている方もいらっしゃいます。
  >
  >仙台市議会議員の佐藤わか子さん
  >今まさに仙台市に『自死遺族のわかちあいの会』をつくるべく
  >奮闘されています(こちらをご覧下さい)。


 奮闘努力がまさに実って、
 立ち上げから1年半、『藍の会』は素晴らしい実践を行なっています。

 この『藍の会』の取り組みを
 実は11月に『有志の会』メンバーで視察に訪れました。

 この時の視察がきっかけで、
 当会メンバーの藤林詠子さん(久留米市議会議員)の提案によって
 『藍の会』田中さんの九州・久留米市での講演会が決まりました。

 明日、久留米市では市職員むけに自死遺族講演会が行なわれます。
 さらにあさっては、市民むけの講演会も行なわれます。

 そんな訳で、大忙しな田中さんなのですが
 久留米を訪れる前に、東京に寄って下さったのですね。

 というのも、11月の視察の時に
 フジノは体調不良で仙台まで行かれなくてすごく残念だったのですが

 「それならば、今度はこちらが東京へ行きましょう」

 と、勉強会の講師を引き受けて下さったんです。
 本当にありがたいことです。

 左:有志の会代表・フジノ
 右:藍の会代表・田中さん

 田中さんは
 すごくフレンドリーで
 エネルギッシュな方でした。

 『藍の会』の取組み、素晴らしいです。
 ぜひHPをご覧くださいね。

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 勉強会終了後、懇親会の為に場所を移動して
 さらに数時間にわたってメンバー&田中さんとで熱い語りあい。

 しかし、この『有志の会』はみんなとてつもなくマジメです。

 定例会から6時間くらいぶっとおしで
 自殺予防対策について議論しまくりでしたから。

 特に自死遺族の方々へのサポートについては
 強い想いを誰もが抱いています。

 いつもながら、こういう真剣で切実な仲間たちと
 自殺予防対策について語りあえることに感謝しています。

 こういうメンバーたちだからこそ、
 それぞれのまちでゼロから新たに対策をスタートさせてきたのだと
 心強く感じます。

 次の再会は、予算議会の開会中ですが
 3月に神戸で、と決まりました(こりゃあ、日帰りだ!大変だ)。

 さらに次の次の定例会もすぐ4月に行なわれる予定。
 おっし、またガンガンがんばろう!


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 今日は、田中さんは羽田空港そばのホテルに宿泊とのこと、
 新宿からの帰り道が同じ方向なので
 フジノと江口さんとでお送りすることにしました。

 仙台から一人きりで東京に来て
 夜遅くに移動するのはなかなか大変なのもありますが、

 田中さん、『藍の会』で作成された本や資料を

 「1人でも多くの方に届けたい」

 ということで、かばんにたくさん入れていらしたのですが
 その重さがハンパじゃありませんでした。



 うちのおふくろみたいにとてもほっそりとした田中さんが
 自死遺族支援の為に仙台から遠く東京まで
 こんなに重いかばんを持って

 「1人でも多くの方に届けたい」

 なんて活動をなさってくださっていることが
 しみじみと僕のこころをうちました。

 こうして、羽田空港近くのビジネスホテルに
 チェックインした田中さんに

 「せっかくだからお茶を飲んでいって」

 とお誘いを受けて、
 さらにフジノ&江口さんは田中さんと1時間以上も
 自死遺族支援について語り続けたのでした。

 8時間半、ぶっとおし。

 田中さんも江口さんも僕も
 めちゃくちゃ疲れていたけれども、でも、苦痛ではなかったと思います。

 何でこんなにおれたちはクソマジメなんだろうと思うけど
 そういうバカみたいなマジメさは大好きだ。

 ぶっちゃけ、僕たちみんなできることなら一生ずうっと
 自殺予防対策になんて関わる必要が無いぽわんとした暮らしだったなら
 何も考えずに平和に暮らしつづけていったと思う。

 でも、そうせざるをえなくなってしまったんだ。
 そこへ追い込まれてしまたったんだ。

 だから、僕たちがやらなければいけない。

 もう語ることができない方々の、
 かわりには決してなることはできないかもしれないけれど

 僕たちは語り続けて、
 僕たちは怒り続けて、
 僕たちは涙を流して、
 そして、前に進んでいくのだ。

 決して再び語ることができない方々の痛みや悲しみを引き受けて
 僕たちが今できることの全てを力をあわせて取り組むのだ。

 使命なんてカッコいいものじゃなくて
 ただ、そうしなければ自分が前に進めないから、だからやる。

 また明日もあさってもがんばろう。





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 『藍の会』代表・田中幸子さん、ありがとうございました。
 また必ずお会いしましょうね。



2008年1月22日(火)のフジノ
● 横須賀中央は生まれ変われるか?

 今日は、午後から傍聴へ。
 出席したのは、
 『横須賀中央駅周辺地区市街地総合再生基本計画検討委員会』です。

 あまりにも漢字だらけで長ったらしくて
 分かりづらいネーミングですよね〜。


  ・横須賀中央駅の周辺地区/市街地を

  ・総合的に再生する

  ・基本計画をつくる為の

  ・検討委員会です。




 今回が第3回目で、次が最終回となります。


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 さてさて、この計画はどんなものなのか?

 誤解を恐れずにあえて短く説明すると、こんなものです。


 「横須賀中央駅のまわりの繁華街は、
  建物の多くがすっかり古くなって、防災面でも耐震化されていないし、
  街並みとしてもごちゃごちゃしている。

  モアーズをのぞけば
  中心市街地としてのにぎわいも売り上げも落ちている。

  本当ならばもっと魅力ある街に生まれ変われるのだから
  地元住民と横須賀市と国とで再開発をしていくべきではないか。

  例えば、2階建ての商店が1軒ずつ固まっている地域を、
  まとまったグループとして
  1つの高層ビルに建て替えてみたり、

  例えば、そのビルの途中までは百貨店だけど
  上の階はマンションになっていて、まちなかに暮らすことができたり、

  まだまだ再開発すれば、魅力あるまちに生まれ変われる。
  横須賀中央駅周辺は、たくさんの人々を呼び込める。

  もちろん再開発にはお金がかかるけれど
  国土交通省が用意している補助金のメニューが
  たくさんあるから、それをうまく使えば、費用も抑えられる。

  だから、新しいまちに生まれ変わる計画づくりをしていこう!」


 こんな感じです。

 (この説明はすさまじく省略したものですが
  雰囲気はかなり正確なものになっているはずです)



● 横須賀中央は、このまま衰退していくのか?

 昔、僕が幼い頃って、横須賀中央に行くのは
 なんかとてもわくわくしたものです。

 西友や丸井に買い物に連れていってもらって
 丸井の海が見えるレストランで家族でごはんを食べたり
 マクドナルド(かつてはバス停の前にありました)に行ったり。

 でも、今ではそんな気持ちになることはありません。

 こんな気持ちに同感してくれる人、たくさんいるはずです。

 実際のところ、統計を見ても
 そうした横須賀中央の繁華街の落ち込みが数字で出ています。

 例えば、県の商業統計調査などによると
 平成6年を1とすると、
 平成14年には

 小売販売額 0.6
 小売店舗数 0.7
 従業者数 0.7
 売り場面積 0.8
 売り場面積あたりの年間販売額 0.8

 と、どの数字も減少しています。



 また、繁華街はたくさんの人が集まるので安全第1ですが、
 防災面でも新耐震設計以前の建物が多かったり、やや問題があります。

 そんな訳で、今回の計画づくりを
 行政側はスタートさせた訳なのですね。

 本来ならば、民間の建物の建てかえの費用は
 全額を個人が負担しますよね?

 あなたの家を建てかえるとしたら
 あなたのお金で家を建てかえるわけです。

 けれども、この市街地総合再生計画が
 国土交通省に提出して大臣の認可をもらえれば
 だいたい3分の1は国が建てかえの費用を補助してくれるのです。

 まちづくりとか再開発の為ということで
 国はこんなメニューを用意しているのですね。

 だから、横須賀市としては、
 商店街側の負担を減らし、新たなにぎわいづくりをめざす、という形で
 「こうしたメニューをうまく利用して下さい」という方向性で
 この計画づくりをしているのです。



 でも、今日の検討会を聴く限りでは、
 そうした行政側の想いと、
 検討会メンバーとして参加していた商店街の代表者側の想いは
 大きなミゾがありました。

 もちろん、商店街側の意見にも
 納得できる意見はあります。

 また、フジノとしても、
 有楽町の再開発みたいにすぐ成功をおさめられるような
 素晴らしい計画だとは言い切れません。

 高層ビルを建てれば、にぎわいがよみがえるのか?
 マンションとの複合施設にしても、本当に入居する人がいるのか?
 横浜をすぐ隣に持つ横須賀で、再開発が成功するのか?

 全く未知数です。
 そんな賭けにのりだすのは危険かもしれません。

 でも、「このままでいい」とは思えないのです。
 何もしないでいいとは考えられないのです。

 何故なら、『福祉のまち、よこすか』をめざす上で
 まちの在り方イコール福祉の在り方だからです。

 また、再開発を訳の分からないムダな公共事業にしない為にも
 ゼロからしっかりとチェックしていくことで
 本当に意味のあるものにしていかねばならないからです。

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 この先、数年間は
 横須賀市の再開発が大きなテーマになってきます。

 少子超高齢社会で、人口は減少していきます。
 人々はますます都心へと集まっていくでしょう。

 そんな中、このまちはどうありたいのか。
 僕たちはこのまちでどう暮らしていきたいのか。
 50年後、100年後、こどもたちにどんな横須賀を残したいのか。
 そうしたことが強く問われていきます。

 キーワードは、
 『コンパクトシティのまちづくり』とか
 『まちなか居住』とか
 いろいろありますけれども
 ひたすら分かりやすく説明をしていきますからね。

 ぜひ市民のみなさまと一緒に
 こうしたことを考えていきたいと思います。

 どうかついてきてくださいね。



2008年1月21日(月)のフジノ
● 市民病院改革を絶対に最後までフジノは見守ります

 今日は、『市立病院運営委員会』を傍聴しました。
 2007年度は第6回目の開催となります。

市立病院運営委員会  今日のプログラムは、次の2つでした。

 (1)市民病院経営健全化計画の
   進捗状況について

 (2)国における公立病院改革の動き

 『市民病院改革』は、政治家フジノにとって
 『自殺予防対策』と『精神保健福祉の向上』と同じ重要度を持つ
 とても大切な政策です。

 2期目の当選後に初めて政治家フジノを知った方は、
 まずこちら(去年1月10日のこのコーナー)をご覧下さい。

 去年のフジノは、こう書きました。


  >けれどもフジノのこの4年間の任期では、
  >わずかに第2段階を終えるまでしか達成できませんでした。
  >
  >(中略)
  >
  >とても悔しい。


 当時、読者の方々は知らないことなのですけれど
 すでにフジノは政治家引退の決意をしていました。

 だから、この時に書いた「とても悔しい」という言葉は、
 本気で机を叩きたくなるほど悔しいという気持ちで記したものでした。

 今だからこそ明かせる、本当の気持ちです。



 今日は、病院に関するたくさんの資料を読みながら
 再びこうして市民病院改革について真剣に関われている自分に
 大きな責任と同時に、静かな充実感を抱きました。

 1期目でわずか第2段階までしか実現できなかった改革が
 今では第3段階へとやってきています。

 (フジノが考えている市民病院改革の6段階)
 スタート  改革の必要性が理解されていない状況
 第1段階  改革の必要性を、市長(行政側)に理解させる
 第2段階  改革案を作成する
 第3段階  改革案を実行に移す
 第4段階  短期目標の達成(諸問題への対応)
 第5段階  中期目標の達成(財政の健全化)
 第6段階  長期目標の達成(市民に愛される市民病院の実現)

 この任期中、第5段階までは必ず実現できるはず。

 絶対に最後まで市民病院改革を
 しっかりと見守り続けることを改めて僕は誓います。

 残念ながら、今年度(2007年度)も赤字決算となります。
 赤字額(収支差額)は6億7218万円の見込みです。

 また、経営健全化計画には
 43のアクションプランがありますが、まだまだ成果は出ていません。

 アクションプランの『成果・実績』の評価は、
 Dランク(全く成果をあげていない)が最も多くて16、
 Cランク(目標よりも少ない成果をあげた)が12、
 Bランク(目標どおりの成果をあげた)が15、
 Aランク(目標以上の成果をあげた)はゼロでした。

 今はまだ改革はスタートしたばかりです。
 これから必ず市民病院は変わります。

 変わっていく市民病院を
 どうか市民のみなさまも見守っていて下さい。

 よろしくお願いします。


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