まちの政治家は、こんなことしてます新人議員の活動日記


2006年10月10日(火)のフジノ
● 平成町の高級リゾートホテル問題は、このまま消えるべき

 やっと正しいことが正しく行なわれそうです。

 平成埠頭への高級リゾートホテル誘致計画は
 このまま立ち消えになりそうだ、
とフジノは確信しています。

 もちろん油断はできません。

 いつ、突然にまたこんな計画が
 ゾンビのように息を吹き返すか分かりません。
 監視の目は、絶対に永久に緩めることはありません。

 しかし、少なくともこの先の数年間は
 フジノの調べた限りでは
 ホテル誘致の動きは無いと信じています。

 沢田市長がゴリ押ししようとした計画は
 蒲谷市長によって
 清算されようとしているのではないかと感じています。

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 平成町に高級リゾートホテルを誘致して作る、という計画が
 沢田市長時代にスタートしました。

 フジノがまだ政治家になる前の
 2002年3月1日の本会議が全ての始まりでした。

 その日、ある会派の質問への答弁で
 沢田市長は初めて「平成町にホテルを」という考えを述べました。

 この話題が大きくとりあげられることは無かったので
 それから2年間も市がこのホテル誘致を検討していたことを
 ほとんどの方が知りませんでした。

 2003年12月、突然に
 (平成町の住民の方々やフジノにとっては『突然』でした)
 市長は「高級リゾートホテルの誘致」を打ち出しました。

 2004年2月には、平成町の住民の方々に
 印刷物の全戸配布が行なわれました。

 さらに3月には事業提案の公募、という
 あっという間の速い動きがありました。

 平成町の住民の方々はあまりに突然の出来事に戸惑いながらも
 「ホテル建設は反対!」の声をあげることとなりました。

 (詳しい経緯はこちらをご覧下さい)

 フジノは平成埠頭へのホテル建設計画は

 (1)市の厳しい財政状況から絶対に行なうべきではない

 (2)平成町に現在暮らしている方々への裏切り行為である

 (3)ホテルを誘致する経済合理性(メリット)が全く無い

 など、多くの理由から反対してきました。

 2005年6月の市長選挙でも、
 平成町ホテル問題を争点の1つとしてフジノは強く訴えました。

 新しく蒲谷市長になってからは
 一般質問でも2005年9月議会2005年12月議会
 繰り返し『白紙撤回』を求めてきました。

 平成町の住民の方々の粘り強い活動にいつも励まされながら
 「平成町のホテル問題に動きは無いか」を
 ずっとチェックしてきました。

 そんな日々の中で
 「風向きが変わった」と初めてはっきりと感じたのは
 今年2006年の夏のことでした。

 市との話し合いの中で
 この問題は「凍結」されるという感触を得ました。

 しかし、まだハッキリとは分からない、
 あくまでもフジノ個人の感触でした。

 それからあえて数ヶ月をおいて
 改めて確認をしてみました。

 やはり、その感触に間違いは無い、と
 確信するに至りました。

 これはもちろん公式の議事録には載っていませんし
 市長が発表をした訳でも全くありません。

 だから、明日いきなり市長が「やっぱりやります」とか
 言い出す可能性も否定はできません。

 けれども、政治家フジノとしての3年半の経験から
 「少なくともこの先数年間は動きは無い」と確信するに至りました。

 もちろんまだ断言はできませんし、
 絶対に気を緩めることはできません。

 これが公式のものになるように
 12月議会ではこの問題を改めて蒲谷市長に質問します。

 喜ぶのはまだまだ早いのですが
 もしもこの結果が本当に事実になるのであれば
 それは全て平成町の住民のみなさんのがんばりのおかげです。

 あくまでも今回のこのコーナーの記述は
 フジノの私見に過ぎません。

 繰り返しますが、油断は絶対に禁物です。

 けれども、このフジノ私見が
 正式な市の見解となるように
 これからも全力を尽くしていきます。


● 自殺予防対策の為に、全国でがんばっている仲間たちの活動

 けさは世田谷区議会のインターネット生中継
 田中優子さん(世田谷区議・自殺対策地方議員の会副代表)による
 自殺予防対策の質問を観ました。

 こうやって各地の議会で1つずつ議論を行なっていくことで
 着実に自殺予防対策が進んでいくのだと
 改めて感じました。

 今日の田中議員の質問にも強く励まされましたが
 全国で一生懸命に活動されている方々に
 いつも本当に励まされます。

 フジノが大好きな東尋坊の茂さん
 今月、本を出版されました(すぐに買いました!読みました!)。

 『東尋坊・命の灯台〜本当はみんな生きたいんや』

 ぜひ読んでみて下さいね。


● 市民病院だからといって、赤字は絶対に許されない

 今日の決算特別委員会は
 病院管理部(市民病院と市立うわまち病院を管轄)を傍聴しました。

 複数の決算特別委員会メンバーから

 「市民病院は赤字があってもやむをえない」

 「赤字が全て悪だとは言えない」

 という、発言がありました。

 でも、それは完全に間違っています!

 決算特別委員会の冒頭で
 病院管理部長から
 「5年連続の赤字に対する謝罪」の言葉がありました。

 当然です。

 自治体病院でも黒字のところがちゃんと存在していて
 そのまちの市民の方々に『選ばれる病院』になっているのです。

 さらに今年は市民病院だけでなく
 うわまち病院までも赤字を出しています。

 こういう状況に対して市議会議員が
 「赤字やむなし」なんて発言は絶対にダメです。

 本当に質の高いサービスと医療を提供していれば
 その病院は経営も改善されるはずです。

 それはすでにいくつもの病院が
 実際に証明しています。

 フジノは3年前から
 市民病院改革を訴え続けてきました。

 民生常任委員会に所属してきた3年間、
 また昨年の決算特別委員会の場、
 そして、今回の9月議会での市長への一般質問

 市民病院は『選ばれる病院』に生まれ変わらなければ
 存続する理由がありません。

 もしも逗子市が新たに創設しようとしている逗子市民病院として
 聖ヨゼフ病院(すでに内定しています)が
 横須賀から移転してしまえば
 さらに市民病院には求められる役割が大きくなります。

 何度も何度も繰り返し書いてきましたが
 新病院長をはじめとする
 看護師・ドクター・職員のみなさんを全力で応援していきますので
 市民病院を市民に愛される病院として復活させるために
 どうか一緒にがんばっていってください!

 お願いします!


● 明日は『横須賀美術館』を視察してきます

 明日は教育委員会の主催で
 市議会議員むけに『美術館』の視察が行なわれます。

 あの美術館問題の
 まさにあの美術館です。

 観音崎に建設された美術館を
 オープンより一足早く、中を見てきます。

 明日以降、見てきたことを
 きちんと報告しますね。



2006年10月9日(月)のフジノ
● 高次脳機能障害の講演会とシンポジウム

 昨日8日は、『脳外傷友の会ナナ』が主催の
 講演とシンポジウムが逸見のウェルシティで行なわれました。

 会場には数百人の方が集まり、
 こんなにもたくさんの方が参加されたことに
 複雑な気持ちになりました。

 感激(多くの方々が来てくれたこと)と
 驚き(多くの方々がこの講演を必要としていること)の
 入り混じった気持ちです。

 高次脳機能障害は、残念ながら
 実際の当事者の方々の数はもっともっと多いはずなのに
 症状そのものが知られていないことが原因で
 ご家族もご本人も気づいていません。

 例えば、交通事故の後や脳卒中の後に
 性格がすっかり変わってしまったけれど
 「事故の後遺症だ...」で終わってしまっている方々が
 どれほど多いだろうか。

 本当は『高次脳機能障害』であって
 ケアの対象であることを知ってもらえたら
 (この国のサポートはあまりにも少ないけれども)
 ご家族もご本人もだいぶ苦しみから解放されるはずなのに。

 ともかく、昨日はたくさんの方々が
 会場に集まってくれました。

 おとといのフジノHPの告知を見て
 横浜から参加してくれた方もいらっしゃいました。
 本当にありがとうございます。

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 まず、慈恵医科大学病院の橋本圭司先生の講演
 『高次脳機能障害のリハビリテーション』

 橋本先生はとても軽快な語り口で

 「緊張は高次脳機能障害にとって、良くないことである。
  笑いは緊張を取る、だからたくさん笑うことは良い」

 というケア場面での原則をお話してくれましたが
 橋本先生のお話そのものがその原則を貫いていました。

 何分間かに1回は必ず笑いが起こる講演でした。

 高次脳機能障害という未だ知られざる障がいに対して
 決して重苦しくなることなく、
 笑いと深呼吸とリラックスで向かい合っていこう
 という姿勢がすごく貫かれていました。

 橋本先生は
 33才、
 とのこと。

 若き力に
 32才の
 フジノは
 強く
 こころを
 打たれました。

 僕ももっと
 がんばろう。

 続いて、福井記念病院(精神科病院)の
 高谷淳彦院長先生による講演
 『精神科領域における高次脳機能障害の実際』でした。

 高屋先生。

 フジノが知る限り、三浦半島の精神科病院・クリニックで
 高次脳機能障害のある方々を積極的に受け容れてきた病院は
 福井記念病院だけだと思います。

 フジノもよく存じ上げているのですが
 高屋先生は精神障がいのある方々からの信頼も高く、
 院長の立場にありながら、
 現在も臨床(診療のことです)に出ています。

 今回の講演には欠かせない
 キーパーソンの1人だったと思います。

 会場との
 質疑応答。

 さて、プログラム3番ということで
 お2人のドクターによる対談と会場との質疑応答がありました。

 これは本当に良い試みだと思いました。

 というのも、高次脳機能障害というのは
 脳外科と精神科と2つの領域に
 深く関わりがあるからです(本当はもっと多くの領域ですけれど)。

 けれども、この2つの領域が
 交わることはなかなかありません。

 脳外科は脳外科だけ、精神科は精神科だけ。

 しかし、今日ここに
 それぞれの領域でリーダーシップを取る
 お2人のドクターが共に講演を行い、対談を行なったのです。

 これから先のつながりが必ず良い結果を生むと信じています。
             

● マリン横須賀〜高次脳機能障害・家族の会〜

 さらにプログラム4番として、
 昨年たちあがった横須賀の家族会である『マリン横須賀』の
 代表であるIさんが『当事者家族の声』として
 お話をしてくれました。

 あらためてお話をうかがって
 たった20分間のプログラムではありましたが
 強い覚悟をもって生きるこころをどんなことがあっても
 サポートしていかなければならないと確認しました。

 『マリン横須賀』は、
 浦上台障害者相談サポートセンターの強い協力と
 横須賀とその周辺にお住まいの15家族によってスタートしました。

 フジノは、高次脳機能障害について
 まだまだ勉強不足です。

 というよりも、高次脳機能障害そのものについてが
 まだまだ医療・福祉の世界でも確立されていないことが
 たくさんあるのです。

 けれども、成すべきことを
 決して片時も忘れたことはありません。

 昨年11月に初めて家族会に参加してから
 すぐに自殺予防対策の取り組みに集中することになってしまい
 その後は今日まで1度も会合に参加はできませんでした。

 その為に久しぶりにお会いした
 複数のご家族の方から

 「もう忘れられてしまったかと思って、悲しかったです」

 「また来て下さったんですね、ありがとうございます!」

 と、語りかけられてしまいました。

 本当に、本当に、僕は絶対に
 高次脳機能障害に対する取り組みを
 片時も忘れたことは1度もありませんでした。

 2ヶ月に1度の集まりがある日のたびに

 「ああ、今日も用事で行かれない。ごめんなさい!」

 「みんな、どんなことを今日は話したのかな?」

 と、いつも思っていました。

 僕は絶対に忘れません。
 体が1つしか無いことが本当に悔しいです。

 これからもできることは全て行ないますので
 一緒にがんばっていきましょうね。


● 例えば、市議会ではこんな質疑をしてきました

 高次脳機能障害についてフジノは
 横須賀市議会の中では
 こんな質疑を行なってきました。


 (05年12月20日・民生常任委員会)



 高次脳機能障害への対策について
 健康福祉部と
 病院管理部に質問します。

 交通事故などで
 脳損傷を伴う病気によって
 外見には全く変化がないにもかかわらず
 言葉や記憶への障がいが起こったり、
 感情がうまくコントロールできなくて
 常に怒りを爆発させてしまったり、
 暴力的な行動を起こしてしまうという障がいが
 『高次脳機能障害』という名前であります。

 これについて5点質問したいのですが、
 まず、本市では
 現在、この高次脳機能障害のある方として把握している、
 あるいは相談を受けている方は
 何名程度になるか
把握していますか。

 障害福祉課と健康づくり課でお答えいただければと思います。








 高次脳機能障害は
 最近いろいろと言われております。

 そうした中で、本市としては、
 1つとしては障害福祉課という窓口がありますし、
 保健所という窓口がございます。

 両方で受けた件数については約30件あります。





 これは確認したいのですが、
 延べですか、1年間という形になりますか。








 実際の人数的に
 正確には約30人ということで御理解いただければと思います。





 先日、浦上台のシャロームでの家族の集いに
 参加させていただいたときは
 10件程度と伺っていたので、
 実際には、
 市が把握しているのは
 その3倍だったので驚きを感じました。

 続いて、アンケートについて伺いたいのですが
 高次脳機能障害が非常に困難な障害であるという理由は、
 外見からでは障がいであるか否か
 判断がなかなかつかないせいで、

 ただ怠けているのではないか、
 交通事故によってもともとの性格が出てきたのではないか

 と言われることがあって、
 障がいとしての認知がされづらいことがあります。

 そこで、病院のドクターが
 高次脳機能障害であるかどうかの診断を
 きちんとできるかどうかが非常に大きな分かれ道になっています。

 そこで質問ですが、現在、障害福祉課が
 市内と市外の近隣の病院に対してアンケート調査を行なった
 と伺っています。

 高次脳機能障害を診断できるかどうか
 アンケート調査を行った結果が出ていれば、
 ぜひ報告していただきたい
と思いますが、いかがですか。








 高次脳機能障害に係る病院へのアンケートでございますが、
 6項目にわたるアンケート調査を行いました。

 今回、本市の相談業務に活用するためとして
 市内12病院、市外2病院の
 計14病院に依頼したところでございます。

 現在、順次回答が返ってきているところでございまして、
 12病院からの回答を
 今集計しているところでございます。





 今の話も加えて、次の質問に移りたいと思います。

 ドクター選びの話をしましたが
 それに加えてもう1つ、
 非常に高次脳機能障害が困難をもたらしているというのは、
 高次脳機能障害そのものの存在や
 症状が具体的に知られていないことが大きいと思います。

 したがって、本人も周りもそのことに気づかないままに
 障害者手帳の申請も行われない、
 働くこともなかなかできない、
 それを原因がわからないままに抱え込まざるを得ないと、
 追い込まれていることにあります。

 そこで、東京都が作成して配付しているリーフレットの
 横須賀市版の作成を提案したいと思います。

 この東京都のリーフレット
 『高次脳機能障害の理解のために』では、
 中を開いて見ると、

 まず、そもそも高次脳機能障害はどんな症状なのか
 という説明が3ページにわたって詳しく続いていて、

 次に、高次脳機能障害に対応できる窓口や
 専門の医療機関の紹介、
 さらには担当できるドクターの名前までもが掲載されていて、

 最後に、受けられる福祉サービスの紹介や
 患者会・家族会の紹介、参考文献の紹介が行われています。

 先日も保健所を訪れたときに
 横浜市のリーフレット等も既に置かれてはいるのですけれども
 先ほどの本市の障害福祉課のアンケート結果なども踏まえて、
 それらの結果が集計されたところに
 東京都のリーフレットの病院紹介の部分に
 本市のデータを活かしていって
 市内の身近な医療機関の紹介などがあるリーフレットを
 つくっていただくことが、本人や家族にとって
 非常に助かる
と思うのですが、
 これについてはいかがお考えですか。








 東京都のリーフレットは私も承知しております。

 先ほどのアンケートでございますが
 実は、本市の相談業務に活用するためという了解のもとに
 病院にアンケート調査をかけましたので

 今後、最終的な公表になりますと
 病院の了解をとってからということになってくると思います。

 その辺の病院との了解事項、
 それから調査の結果等も踏まえまして、
 検討していきたいと考えております。





 4点目の質問ですが
 高次脳機能障害のリハビリテーション自体については
 障害者自立支援法では
 基本的に県が対応することになっています。

 ただ、そもそも県につながる以前の、
 まだ高次脳機能障害であるかどうかわからない段階では
 県に直接に相談に行くことはないと思います。

 まず何よりも1番大切な身近な存在なのは
 市役所や保健所だと思います。

 そこに訪れたり電話で相談されると思います。

 ここで大切なことは、
 きちんと診断ができる医療機関はどこなのかという、
 先ほどのアンケート結果を
 リーフレットで伝えてほしいと質問したのと同じように
 市役所や保健所の窓口や電話で
 相談を受ける方が話を聞いたときに

 これは高次脳機能障害の症状ではないだろうか

 と認識できるかどうかが重要だと思います。

 まだ一般的ではない高次脳機能障害を
 障害福祉課だけではなく、
 保健所や健康福祉センターやあらゆる相談窓口で
 ある程度共通認識を持てるように
 理解を深めていっていただきたい
と思いますが、
 いかがですか。








 高次脳機能障害については、
 まだこれから認識されていくことになっていくかと思います。

 障害福祉課においても
 これから来年度に向けて、
 障害者自立支援法の対応ということで
 3障害についての自立支援ということにも携わります。

 一方で保健所においては、
 今までどおり自立、福祉といろいろな問題を抱えている、
 いろいろな対応をしている所管課がございます。

 そうした中での情報の共有については、
 同じ健康福祉部内ということもありますので、
 その中で対応を図っていきたいと考えております。





 本当に、これからもっともっと
 知られていかなければいけない障がいだと思っております。

 決して市役所だけの問題とは思っておりませんので、
 脳神経外科、神経内科を持つ病院そのものに
 理解を深めていただけたらと思います。

 最後に、今、病院の話を申し上げましたが
 市民病院に心理職を配置できないかということについて
 病院管理部に質問いたします。

 平成16年3月9日の民生常任委員会でも、
 市民病院に臨床心理士を配置できないかという質問を行いました。

 当時の答弁は、

 「細部にわたって具体に検討したことはありません」と。

 当時、うわまち病院には配置されているので市民病院にも
 という質問をしたのですが、
 それに対しての答弁としては、

 「うわまち病院という実例もございますので、
  改めて参考にしながら調査をさせていただければと思います」

 との答弁をいただきました。

 当時の質問の趣旨は、
 うつ対策を進めるためにも
 精神科に臨床心理士を配置してほしいと提案したわけですが、
 今回は、高次脳機能障害の診断を行う上でも
 さまざまな心理テストが大きな意味を持っているという意味で、
 配置について伺いたいと思います。

 市民病院に、改めて
 臨床心理士や心理テストを行うことができる
 心理職を配置することはできないですか。

 1年半前に提案したことへの
 検討結果も含めてお答えいただきたい。







 確かに昨年御質問をいただいて、院内で検討してまいりました。

 幸いに、平成18年度ですが
 精神科の医師1名の増員のめどがつきました。

 そこで、2名体制の中で
 末期がんのターミナルケア、
 うつ病患者対するメンタルヘルスケアを
 医師、看護師、薬剤師、メディカルソーシャルワーカーの
 メンバーで構成するチームで対応していく予定でおります。

 当面、このチームの対応で一定の成果があるかと思われますが、
 必要があれば、心理職のチーム参加も
 視野に入れたいと思っております。

 あと、高次脳機能障害の患者への対応は
 脳神経外科でMRIやCTで診断ができまして、
 必要に応じては、リハビリテーション科に依頼して
 PTSDなどの職員(*2)が対応しております。





 同じ市立病院で、
 うわまち病院の場合だと、高次脳機能障害であれば
 担当医師(*1)にお願いすれば診断書を書いていただけるとか、
 口コミで評価が高かったりするのです。

 そこで、市民病院でも
 脳神経外科の手術についての評価が高かったりしますので
 神経内科的な判定もぜひできるように
 これから脳血管障害はどんどんふえていくと思いますので
 お願いしたいと思います。

 チームをつくって対応していくことになったということについても
 非常に頼もしく思っておりますので、
 ぜひ今後も進めていただければと思います。

 最後に所見があればいただいて、質問を終わります。








 さらに市民病院でも一歩前進ということでもありますので、
 うわまち病院とも連携しながら対応していきたいと思います。



 うーむ、議事録に
 実際と違うところを発見してしまった。

 フジノが上の欄で(*1)マークを付けたところなんですけれども

 民生常任委員会の実際の場では
 フジノはこのように発言しました。

 「うわまち病院の場合だと
  高次脳機能障害であれば三代先生にお願いすれば
  診断書を書いていただけるとか口コミで評価が高かったりするのです」

 うわまち病院の第一脳神経外科部長である
 三代貴康先生は
 市内の脳神経外科ではきちんと高次脳機能障害が診断できる
 素晴らしいドクターということで高い評判がフジノの耳には入っています。

 あえてドクターの個人名を挙げて
 議事録に載せることで
 ご家族が検索した時に参考になるようにと思ったのですが...。

 議事録に個人名が載るのは
 まずかったのかな?

 まあ、いいや。

 うわまち病院の三代先生は
 とても評価が高い先生です。

 高次脳機能障害かもしれないと考えている方は
 ぜひ三代先生に診察を受けてみて下さいね。


 それからもう1ヶ所、議事録にミスをみつけてしまった。

 病院長の答弁で(*2)マークをつけたところ。

 これはどう考えても
 「PTSD」ではなくて「PT・ST」ですよね(笑)。

 PTは理学療法士さん、
 STは言語療法士さんです。

 PTSDは心的外傷後ストレス障害ですから...。

 うーん、専門用語って
 やっぱり一般の方々にはなかなか難しいですよね。

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 話を戻しますが、高次脳機能障害については
 本当はもっとたくさんの方が
 診断を受けてもおかしくないのです。

 症状が知られていないから
 だから診断を受けていない。

 あるいは、ドクターでさえ
 高次脳機能障害を知らないということが多いのです。

 もっと普及啓発をがんばらないといけない。

 そして、たとえ高次脳機能障害になってしまったとしても
 これからも長く続いていく人生を
 ご本人もご家族も 
 人としてより笑顔が多い暮らしを送れるように
 僕たち政治家は全力でサポートしていかなければならない。

 その為に、何ができるか。

 それをいつもいつもしっかりと考えて
 これからも政治家として発信していきます。

 どうか高次脳機能障害に関する
 関係者の方々から
 政治・行政に対するご意見・アドバイスなどを
 ぜひたくさんお願いします。



2006年10月8日(日)のフジノ
● 新しい立候補が少なすぎる!たった20人しかいないのか?

 おととい、当選同期組である『いちご会』
 定期的な飲み会(年4回の議会後に集まっているのです)に
 久しぶりに顔を出しました。

 その席で、来年4月に行なわれる
 市議会議員選挙
の話が出ました。

 情報通の方の話によると
 現職の人たちに加えて
 新しく20人ほどが立候補予定だそうです。
 (現職も含めると合計70人程度が立候補するそうです)

 それを聞いて、本当にガッカリしました。

 たった20人しか
 新しく挑戦するヤツがいないのかよ。


 情けない...。

 前回の選挙で、フジノが立候補した時、
 いろいろなところで

 「フジノみたいなヤツが政治家になれるなら
  おれだってやれる」

 みたいに騒いでいた、
 たくさんの人々はどこにいったのですか?

 お前ら、やれよ!立候補しろよ!政治家になれよ!

 もっとたくさんの人々が立候補しなければ
 このまちは変わらないだろ!

 逃げんな、がんばれよ!

 もっとたくさんのヤツが立候補しなければ
 選択肢が増えない。

 新しい人が最低でも45人は立候補しなければ、
 このまちの市議会はゼロから生まれ変われない。

 もっとたくさんの人たちに立候補してほしい。

 このまちを変える為に立ち上がれ!

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 現在、横須賀市議会には
 市議会議員が42人います。

 定数は45人ですが、いろいろな理由で3人が辞職しました。

 新しく立候補する人が20人ぽっち居ても
 全然、入れ替わらない。

 新しい20人が全員当選してくれても、
 それでも半分は古い政治家のまま。

 このままで良いのですか?

 このまちは、変わらなければいけない。

 それならば、少なくとも2倍にあたる
 100人は立候補すべき
です。

 僕が当選した後、たくさんの20代が

 「立候補したいのですが...」

 みたいに相談に来ました。

 お前ら、立候補しろよ。何やってるんだよ。

 このまちを変える気は無いのか?

 僕は情けなくてたまらない。

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 2ちゃんねるでほざいてるだけなら
 そんなものはくだらない遠吠えで誰も聞いてなんかくれない。

 立候補して、自分の想いを
 市民の方々に伝えてみろよ!

 何故やらない?

 何故やらないんだ!

 最低50人は新しく立候補しろ!
 ふがいない。本当に情けない。

 特に、団塊の世代の大人たちは
 何をやっているんですか?

 こんな社会にした責任を取る為に
 きちんと立候補して政策を訴えて
 このまちを守る為に闘ったらどうなんですか?

 僕みたいに32才の若造に
 こんな風になめられて情けなくないのですか?

 こんな福祉もボロボロの世の中にして
 市場主義が至上主義の情けない社会にした責任を
 今度は政治の世界で決着つけて下さいよ。

 そして、若い世代のみんな!

 いつだって新しい社会をつくっていくのは若い力のはず。
 こんなに格差だらけの世の中を
 自分の力でぶっ壊して
 もっと良いまちにしたいと思わないのか?

 立ち上がれよ!

 リスクを取れよ。
 捨てるもんなんて何も無いだろ?

 必ずこのまちは変わる。
 新しい力が変えていく。

 ならば、もっとたくさんの人が
 何故、立ち上がらない?

 闘え!逃げるな!


● 横須賀ロケサービスの活躍はもっと評価されなくちゃいけない

 昨日は、映画『オトシモノ』という
 ジャパニーズホラーを観てきました。

 理由は、このまちの『横須賀ロケサービス』
 映画製作に協力をしていて、映画の中に横須賀が出てくるから。

 映画そのものも魅力的ですから
 ぜひ観てみてください。

 沢尻エリカさん・若槻千夏さんの若手女優2人も
 良い演技をしていますし。

 何よりもジャパニーズホラーというのは
 単に怖がらせるだけではなく、切なく哀しいというのが特徴です。

 この映画でも、今の日本社会での
 友達カンケーの在り方をうまくからめた
 ちょっぴり泣けるストーリーにしあがっています。

 ともかく、この映画のどのシーンが
 横須賀で撮影されたかを当てることができたら、
 かなり横須賀に詳しい人だと思います。

 分かった人はぜひメールで送ってみて下さい。

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 それにしても、経済部観光課の中で
 女性の非常勤職員さん1名を中心に活動している
 『横須賀ロケサービス』は素晴らしい活躍ぶりです。

 フジノはこのHPで何度もエールを送っていますが
 それはフジノが政治家に転職する前に
 映画会社に勤めていたからではありません。

 何度もその意味を語ったきたので
 ここではあえて繰り返しません(こちらなどをご覧下さい)。

 やっぱり映画やテレビの中に
 わがまちが出てくると観ている人はとても喜ぶ訳です。

 例えば、大ヒットした映画『日本沈没』(2006年版)では
 横須賀で撮影したシーンになったら
 映画館の中のお客さんが思わずざわめきました。
 (「ここ横須賀だよね」「そう、絶対そう」など会話がたくさん出ました)

 さらに、今年は映画『フラガール』『UDON』では
 映画の舞台である地域の観光がすごく盛り上がりました。

 もともとフィルムコミッションの役割の1つには
 映画を観たお客さんが今度は実際にそこを訪れてもらえるようにする、
 観光客としてそこを訪れてもらう、という目的があります。

 けれどもこの2本ほど大きな効果があったのは
 (つまり観光とのタイアップがうまかったのは)そうありません。
 2作品は本当に経済効果が高かったと思いますし
 素晴らしい・うらやましい、と強く感じました。

 そんなことからも『横須賀ロケサービス』には
 がんばってさらにどんどん活動していってほしいのですが
 実績はバッチリ毎年あがってきています。

 決算特別委員会での
 『撮影依頼件数』
 『実績』ともにどんどん増加しています。

 ぜひともこれからもがんばって下さいね!



2006年10月7日(土)のフジノ
● 明日、高次脳機能障害の講演会とシンポジウムにぜひ来て!

 明日は高次脳機能障害についての
 講演会とシンポジウムが行なわれます。

 詳しいプログラムはこちらこちらをご覧下さい。

 当日参加も可能とのことですから、
 どうかぜひお越し下さい!


● 市長の記者会見についてのマスコミ報道

 原子力潜水艦からの放射能もれに対して
 市長が行なった
 昨日の記者会見について
 けさは全ての新聞が一斉に報道しました。

 市から出されたプレスリリースに対して
 昨日フジノは「内容が何も無い!」と怒りを書きました。

 複数の新聞も、同じように
 怒りの論調が多くありました。

 (神奈川新聞・06年10月7日)

 
 (神奈川新聞・06年10月7日)



2006年10月6日(金)のフジノ
● 大学院合格を発表したらアクセス数が2000減りました

 このHPのアクセス数は
 ふだんからいろいろな角度で分析をしています。

 おもしろいことに
 『大学院に合格しました』と発表をしてから
 平均で1日2000件くらいアクセス数が減るようになりました。

 福祉政策を研究する、というのが
 このHPではマイナス要因になるのですね(笑)。

 ふつうは逆でしょ。

 こういうデータを見ていると
 どういう層の人々が何を目的にして
 このHPを観ているかというのが
 なんとなく分かりますよね...。

 立候補した3年半前からずっと
 『福祉のまち、よこすか』をめざして、と訴えている訳ですから
 今回、フジノが大学院に進学して研究することは
 すごく一貫性がある行動です。

 それなのに『HPを観るのをやめた人』というのは、
 きっと『フジノに政治家をやめてほしい人々』なんだろうなあ
 とつくづく思います(笑)。

 ホッとしましたか?
 安心しましたか?

 良かったですね。


● 障害者自立支援法、見直しの動き

 国会での『障害者自立支援法』見直しの動きに
 とても注目しています。

 10月2日の衆議院・本会議での
 安倍総理に対する鳩山由紀夫さん(民主党)による代表質問。

 今日の衆議院・予算委員会での
 安倍総理に対する枝野幸男さん(民主党)の質問。

 どちらでも障害者自立支援法の問題点が取りあげられて
 『即時見直し』について提案されました。

 (ぜひ衆議院TVで実際にご覧下さい)

 それにしても、今日の予算委員会での議論は
 かなり白熱していました。

 フジノは新しい厚生労働大臣の答弁を聞いて

 「官僚が作った答弁をただ信じ込んでいるだけで
  障がいのある方々の
  リアルな現実を全く分かってなんかいない」

 と、強く感じました。

 法律の即時見直しに向けて
 どうか一緒にがんばっていきましょうね。


● 原子力潜水艦からの放射能もれに対する市長のコメント

 今日、原子力潜水艦からの放射能もれについて
 蒲谷市長が記者会見を行ないました。

 アメリカ軍と日本政府(文部科学省・外務省)の発表を
 「そのまま、受け入れます」というものでした。

 記者会見に出席した新聞記者の方と
 たまたまエレベーターの中で乗り合わせました。

 「どうでしたか?記者会見の内容は?」

 「内容なんて何も無いよ。これで終わり。
  今日でもう幕引きだってさ。終わり、終わり!」

 と吐き捨てるように
 怒りをあらわに答えました。

 夜、フジノも議会事務局から送られてきた
 プレスリリース資料を読んでみました。

 「ああ、確かに内容なんて何も無いな。
  今日でもう無理やりこの問題は終わりにしたんだな」

 と、つくづく情けなく感じました。

 (詳しくはこちらのプレスリリースをご覧下さい)

 昨日のこのコーナーで書いたばかりの
 『民際外交』なんて考えは
 蒲谷市長には無いんだ、と実感しました。

 政府の発表を何故そこまでうのみにできるのか、
 フジノには全く分かりません。

 こんな内容でどうして安全だと信じられるのか?

 根拠が無いままに
 信じ込んでいる。

 これでは『妄信』です。

 このまちの市民のいのちを守ることが
 市長の最大の責任です。

 そんな当たり前のことが守られていない、とても不安になります。


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