まちの政治家は、こんなことしてます


2011年2月15日(火)のフジノ
● 子宮頸がん予防ワクチンを無料で接種へ!/来年度予算案

 今日は、来年度予算案(2011年度)について
 全市議会議員を対象にした『予算説明会』がひらかれました。

 完全な予算案は1000ページ近い資料なので
 全てを説明することはできません。

 (画像:これでもまだ資料の一部分だけなのです)


 そこで、市長・副市長によって
 『新たにスタートする事業』
 『今までの取り組みを拡大する事業』を中心に説明がなされました。

 その中から、注目すべきものだとフジノが考えるものを
 これから数日かけて紹介していきますね。

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 まず何よりも今日紹介したいのは
 『子宮頸がん予防ワクチン接種の公費助成』実現です。

 中学1年生から高校1年生にあたる女子、
 約7000名を対象に、無料で予防ワクチンを接種することができます!

 対象となる方々には
 横須賀市から個別に通知が届くことになる予定です。

 ワクチンは、市内のもよりの医療機関(内科や小児科など)で
 接種ができるようになる予定です。

 (2011年2月15日・記者発表資料「予算の概要と重点施策」より)

 実際にはまだスタートさえしていない予算議会が3月末に終わって、
 来年度予算が正式に成立してからのお話なのですが

 一刻も早くこの接種を実現させて
 守ることのできる命をこれ以上奪わせないようにしたいです。

 ●

 フジノにとっては長年の取り組んできたことが
 「やっと横須賀でも実現することになった」と本当にホッとしています。

 この子宮頸がんとの闘いは横須賀だけの話では全く無いので
 フジノにとって横須賀市議会での提案(何度も行ないました)は
 当たり前のことで

 さらにどんどん市議会を飛び出して

 子宮頸がん制圧の為に全国的な活動を続ける
 女子大生の『リボンムーブメント』のみなさんと一緒に
 いろいろな活動を行なってきました。

 本来であれば予防することができる子宮頸がんによって
 たくさんの女性の命が奪われている
 この国の現実を変えなければいけないからです。

 そもそも、諸外国では認められている
 予防ワクチンを日本でも認めてほしいというところから始まって
 ワクチン接種をすすめる為に公費助成を求める運動へ、

 もちろんワクチンだけではダメで
 検診を定期的に受けてほしいという受診勧奨も行なってきました。

 今回の予防ワクチン接種の無料化は
 単なる第一歩に過ぎません。

 これからも受診勧奨は続けなければいけません。

 ワクチンへの公費助成も
 恒久化するように予防接種法の改正を訴えていきます。

 何よりも、誰もが自分自身の身体を大切に感じてもらえるように
 その想いを実現していかねばゴールではありません。

 やらなければならないことは未だ山積みです。
 もっともっとがんばっていきます!



2011年2月12日(土)のフジノその1
● 『自治基本条例』の実現を目指して/のたろんフェアで車座会議

 今日は、汐入の芸術劇場1階にある『市民活動サポートセンター』
 年に1度のお祭り『のたろんフェア2011』がひらかれました。

 今日と明日の2日間にわたって、
 いろいろな市民団体が
 お店を出したり、展示をしたり、ワークショップを行なって、

 日頃の活動やその成果を
 広く市民のみなさまに知ってもらうお祭りです。



 『のたろんフェア』の『のたろん』というのは、
 このサポートセンターのマスコットであるウサギの名前です。

 「not alone(=1人じゃないよ)」を音読した響き
 「ノットアローン」→「ノタローン」→「ノタロン」から来ている名前です。


 (画像:のたろんの顔マネをするフジノ。けっこう似てる気がします)


 今年は、過去のフェアとは一味違う
 取り組みが行なわれました。

 市長のタウンミーティング『車座会議』
 初めて『フェア』のプログラムの1つとして開かれたのです。

 市民活動サポートセンターというのは
 名前のとおりで『市民』による活動を応援する場所ですから

 『行政』という立場のトップである市長が
 『市民活動の場』であるサポートセンターで
 タウンミーティングを行なうことは極めて異例のことだと言えます。


 テーマは『自治基本条例』についてです。
 今年の吉田市長が強く実現を目指す政策の1つですね。

 自治基本条例をテーマにした車座会議は
 すでに昨年7月16日から継続して行なわれてきましたが

 今年に入ってワークショップも繰り返し行なわれるなど
 加速して取り組みが行なわれています。

 自治基本条例は、タウンミーティングをはじめとして
 市民のみなさまと一緒に語り合いながら作り上げていくことが重要です。

 他の条例は、『結果』だけが成果なのですが
 この条例はまちの憲法ですから
 制定に向けての『プロセス』そのものに大きな意味があります。

 フジノは吉田市長の自治基本条例の実現を目指す姿勢を
 こころから応援しています。



 この車座会議の様子を、市民の方が撮影して
 Youtubeにアップしてくれました。

 ぜひみなさま、ご覧下さい。








2011年2月11日(金)のフジノその1
● 小児高次脳機能障がい、後天性脳損傷のあるこどもたちの為に

 今日は、雪の降る中を横浜・桜木町へ行きました。

 『小児高次脳機能障がいフォーラム
  
〜後天性脳損傷の子どもたちへの支援を考えよう!〜』

 に参加する為です。



 「こどもたちの高次脳機能障がいについて知ってほしい」

 という、メールを市民の方から頂きました。

 大人の高次脳機能障がいについては
 2005年に関心を持ってからは
 フジノにとって重要な政策として取り組んできました。

 (横須賀での高次脳機能障がいについての取り組みは
  家族会の活動やカフェ『ゆんるり』の運営など
  全国に誇れるものがいくつもあります)

 でも、こどもたちの高次脳機能障がいについてはご指摘のとおりで
 確かに今までは考えたことさえありませんでした。

 大人に起こっていることは当然のこととして
 こどもにも同じ割合だけ起こっているはずなのに

 課題としてフジノは今までイメージしたことが全くありませんでした。
 本当に恥ずかしいことで、反省しています。

 さっそくフォーラムに参加することを決めました。



 主催は『NPO日本脳外傷友の会』
 協力は『後天性脳損傷の子どもをもつ家族の会(アトムの会)』
 『NPO脳外傷友の会ナナ』です。

 4時間びっしりのフォーラムでした。

 後天性の脳損傷を小児高次脳機能障がいと呼ぶべきかについては
 意見が分かれるところだと思いますが

 事故や病気による脳損傷の後遺症を持つこどもたちとそのご家族の
 いろいろな困難へのサポートが必要だという認識は
 関係者共通の想いであるはずです。

 脳外傷、急性脳症、低酸素性脳症、
 脳血管障害、脳腫瘍などが原因の後天性脳損傷によって

 記憶や注意の障がいが現れたり、
 感情のコントロールが難しくなってしまったこどもたち。

 高次脳機能障がいへの理解がすすんでいない中で
 発達障がいと誤診されたり
 単なる性格によるものだと誤解されたり

 いじめに遭ったり不登校になったり
 友達や家族ともうまく過ごすことができなくなってしまっている
 こどもたち。



 あなたのまわりにも

 ちょっと理解しづらいこどもがいるはずです。
 言葉やふるまいに共感できない、訳が分からない、という感じ。

 何を考えているのか分からない。
 人の話を聞こうとしない。
 行動が全く予測できない。
 感情の動きが激しすぎる。

 わがまま、身勝手、自己中心、と感じてしまうようなこどもが
 あなたのまわりにもきっといるはずです。

 それが実は、事故や病気の後遺症として
 外見に何の傷も変化も無くても脳損傷が起こっていて
 高次脳機能障がいの症状である可能性があるのです。

 そもそも高次脳機能障がいという存在が知られていなければ
 家族にも、友達にも、先生にも理解されないまま。

 でも、医療的なサポートや
 教育と福祉によるリハビリや様々なサポートがあれば
 より暮らしやすくなれるはずなのです。

 政治には、こどもたちを守る為に
 やらなければならないことがたくさんあることを改めて学びました。




 かつてカフェトークに1年間ほど来てくれていた方
 高次脳機能障がいのある方がいました。

 彼は20代後半で、笑うとかわいらしい感じの方でした。

 その彼がカフェトークにぱったりと来なくなったのですが

 そもそもカフェトークでは本名を名乗る必要も無くて
 申し込みも全くいらないので彼への連絡先も分からないままに
 ずっとどうしているのか、気になっていました。

 それから半年後、彼のお父さんという方から
 彼が自殺をしたことを聴かされました。

 僕は、政治家として高次脳機能障がいに取り組むことは
 彼への弔い合戦だと決意しています。



 今日の横浜は、雪でした。
 本当に寒い1日でした。

 でも、フジノは今日の凍えるような寒さの感覚のおかげで
 逆に燃えるような気持ちが自分の中に湧き上がってくるのを感じました。

 ここ最近のフジノは
 これから数ヶ月先のくだらないことに
 気持ちをすり減らしていました。

 でも、そんなことに巻き込まれている暇なんて無いんだ。

 バカバカしい儀式はちゃちゃっと終わらせて
 僕はやるべき仕事に早く戻って
 自分の責任を
 果たしていかなければいけないのだ。



2011年2月10日(木)のフジノその3
● 医療・福祉・政治、それぞれの役割分担

 今夜もYデッキにて
 『横須賀市が税金によって新たにサッカー場を造ろうとしていること』
 市民のみなさまに知ってもらう為に街頭演説をしました。

 フジノの反対運動を知った
 『サッカー場を建設したい人々』が

 予告した上でYデッキまでわざわざフジノに
 文句を言いに来たのですけれど、絶対にフジノは折れません。

 何故なら、このまちの財政危機は変えようの無い事実だし
 サッカー場に税金を投入するよりも

 いのちに関わる優先順位の高いやるべきことが
 もっと他にたくさんあるからです。

 いのちを守る為に政治家になった以上、
 僕の死ぬまで変わらない信念として
 こんな税金のムダ遣いは許せないからです。

 文句を言われたくらいで信念を変えるくらいなら

 8年前の美術館建設反対の活動をフジノがスタートしてすぐの頃に
 市議会に怒鳴りこみをかけられた時
 すでにブレていたはずです。

 でも、僕は折れないし、
 絶対に変わらない。

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 今夜のYデッキでは、本当にうれしい再会がありました。

 かつてフジノが武山中学校で生徒会長をしていた時に
 副会長をしてくれた友達と偶然に再会したのです。

 つい先日、中学生たちによるリーダース講習会の見学をしたばかりなので
 よけいに自分の中学時代の友達と再会できてうれしかったです。

 消息はお互いに聴いていたのですが
 実際に顔を合わせるのはかれこれ10年ぶりくらいだろうか。

 本当に久しぶりでした。

 ●

 当時の武中の生徒会のしくみというのは
 生徒会長だけが全校生徒による選挙で選ばれて

 あとの副会長や書記などの役職については
 特に選挙はありません。

 ふだんは、先生と相談しながら生徒会長が決めていたようでした。

 そこでフジノは、全ての役職を全校生徒から公募して
 立候補してくれた人たちを
 面接させてもらって
 フジノの独断だけで選ばせてもらいました。

 それまで1回も会ったことも話したことも無い人たちから
 フジノが感じる「学校を一緒に変えてくれると信じられる人」だけを
 選びました。

 だから、よくいるような優等生タイプのメンバーはゼロ。
 生徒会とか絶対にやらなさそうな人がたくさん来てくれました。

 フジノの代の生徒会は『歴代サイコー』のメンバーだったと
 今でも本気で自負しています。

 しかも、一生の友達になった人が何人もいます。

 下の写真のHくんは、フジノとは違う小学校から進学した
 当時は全く面識が無かった別のクラスの人でした。

 でも、バスケ部に所属していて周囲の人からの信頼もすさまじく厚くて
 フジノには無い、強さと温かさを持っていて、強く惹かれました。

 その直感は、今も全く間違っていなかったと思います。



 介護の専門学校を卒業して
 彼は高齢者福祉の道へと進みました。

 介護の世界で高齢の方々の為に
 彼がすさまじくがんばっていることをうわさに聴きました。

 けれどもある日、彼は介護の仕事を辞めて
 看護学校に入り直したのです。

 「介護職は、ドクターじゃないから
  目の前で亡くなっていく人を直接に救えない。

  自分はもっと直接的に、いのちを守りたい」

 そういう理由だということでした。

 そして彼は看護師の国家試験にも合格して
 かれこれ10年以上、
 都内の病院のICU(集中治療室)担当の看護師として
 毎日働いています。

 彼の生き方は、昔からストレートでまっすぐでした。

 こころに誓った道を歩き続けている彼の姿に
 僕は励まされてきました。

 彼のような存在がまわりにいてくれたから
 僕もがんばってこれたのだと思います。

 「いのちを守りたい」という想いは
 医療なのか、福祉なのか、政治なのか、
 手段は違えども
 目指すものは同じです。

 一緒にがんばっていきたいです。

 そして、これからも彼の友達として恥じないように
 僕もしっかりとがんばって生きていきたいです。



2011年2月10日(木)のフジノその2
● 2分の1成人式/愛されて守られてきたからあなたは今生きている

 今日は、追浜東町にある浦郷小学校を訪れました。

 「小学校4年生のみなさんが
  『2分の1成人式』を行なうのでぜひ観てあげてほしい」

 と、PTAの方からお誘いを頂きました。

 20才の半分(=2分の1)である
 10才に成長したこどもたちが

 生まれてから現在まで元気に暮らしてこれたことを
 お母さんやお父さんやご家族の方々に
 あらかじめ取材をして

 当日は、親御さんや親せきの方々に教室に来てもらって
 赤ちゃんの頃からの写真をスライドで映しながら

 感謝の気持ちを手紙にして読み上げる
 というものです。



 『2分の1成人式』の内容を聴いて、
 フジノは「絶対に行こう」とすぐに決めました。

 本来の意味の『成人式』の姿が、ここにはあるように感じたからです。



 フジノは、本物の成人式に対して
 「改善されなければ廃止すべきだ」と訴えています。

 数百万円もの税金と
 たくさんの人手を使って開催している
 今の横須賀市の『成人式』に対して厳しく改善を訴えてきました。

 もう、行政主体による税金を使っての成人式はやめるべきです。

 新成人たちだけで自ら企画・立案をして
 民間企業をまわってスポンサーを探して運営資金を集めて

 当日も実行委員会が主催して
 全てを自分たちで行なうのです。

 大人への通過儀礼の場として、自分たちの手で開催すればいいのです。

 世の中では大学生たちが
 毎年あれだけ巨大な規模の学園祭を企画実行しています。

 成人式くらいの規模なら、
 新成人は必ず自分達でやれるはずです。

 何でもかんでも大人(=行政)がやってあげているから
 だから、お酒を飲んで大暴れするような甘ったれが現れる。

 今では成人式が本来持っていた意味は消えて、
 単なる巨大な同窓会でしかありません。

 そこに税金を使う必然性は全くありません。

 かつて日本で成人式が行なわれたその意味は何なのか。

 初期の頃にあった本来の意味を取り戻す必要があります。
 それができなければ、もう廃止すべきです。

 フジノとしてはその想いを再び確認する上でも
 『2分の1成人式』はとても良い機会だと思いました。



 10才まで成長する過程には、
 大病をわずらったり、
 大きな怪我で手術をしたり。

 本人たちは幼くてすっかり記憶に残っていなくても
 親御さんたちは心配で夜も眠れないような出来事が
 たくさんあります。

 事前学習の親御さんらへの取材で
 そうした出来事を初めて知ったこどもたちは、
 とても驚いていました。

 ふだんは当たり前すぎて気づかないけれど
 実は、たくさんの愛情に囲まれて、支えられて、守られて

 そうして10才を迎えられたのだということを
 こどもたちは素直に感謝していました。

 その気持ちを手紙にして読み上げたのですが
 本当によくみんな書けていて、素晴らしかったです。


 『2分の1成人式』のプログラムは
 クラスみんなで合唱をして、さらにサプライズが待っていました。

 こどもたちにはナイショで
 親御さんたちもこどもに宛てた手紙を書いてくれていて
 先生がそれをみんなに1人ずつ渡しました。

 その手紙を読んで、涙をこぼしているこどもたちもいて
 『2分の1成人式』へ来て良かったとフジノは改めて思いました。

 自分を産み育ててくれた親御さんをはじめとして
 家族、親戚、近所の方々、学校の先生、友達、多くの方々に支えられて
 初めて人は生きていくことができます。

 たくさんの人々があなたを大切に感じて
 守ってくれてきたおかげで
 今日のあなたが存在している訳ですよね。

 いつもは決して意識することの無い
 その絆をあえて意識することで
 これから先の長い人生も幸せに生きていってほしい

 そんな『2分の1成人式』でした。
 素晴らしかったです。

 20才の成人式こそ、
 2分の1成人式を見習わなければいけないですね。

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 ところで、フジノは追浜生まれなので
 浦郷小学校のあたりも幼い頃によく遊んだ地域です。

 本当に地元の方々にしか知られていない
 『へいろくトンネル』というトンネルがあります。

 天井の高さがとても低くて、フジノがバイクで通ると
 ヘルメットがこすれてしまいそうなくらい。

 フジノが幼い頃から
 このトンネルにはいろんな恐ろしい言い伝えがありましたが

 (このトンネルで兵士が六人亡くなったから
  兵六トンネルと呼ばれるようになった。
  兵隊の幽霊が出る...など)

 今のこどもたちに聴いてみると
 「ピエロが追いかけてくる」そうです。

 (画像:へいろくトンネル)


 それにしても、浦郷小学校のわきの開発は本当にひどい。
 こんなめちゃくちゃな開発に許可を出した行政は完全に間違いです。

 かつて小さかったフジノが
 必死になって登った山が姿を消していました。

 自然を守る、みどりを守る、と言いながら
 全く逆の自然破壊をしています。

 さらに、こんなに学校に近い場所で
 巨大な工事車両がひっきりなしに行き来をしていて

 こどもたちの学びの環境がどうなってしまうのかと
 にこども・PTA・先生方も
 大きな不安を抱かれたのではないかと思います。

 こういうめちゃくちゃな開発を止めるのが
 本当の政治の仕事であるはずなのに。

 政治・行政の失敗をまのあたりにして
 何ともやりきれない気持ちになりました。

 浦郷小学校のこどもたち、本当にごめんね。


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